呼吸とコミュニケーション
ヨガと自律神経を軸に暮らしに役立つ情報を発信しています
作業療法士のshihoです。
今回は、『呼吸とコミュニケーション』についてです。
呼吸とコミュニケーションは深い関係で成り立っています。
それは、解剖生理学と共に脳科学・心理学もひっくるめたうえでのこと。
心地よく会話が弾む時、胸は開かれ呼吸は自然とやわらかくなっており、
自律神経系は腹側迷走神経(ポリヴェーガル理論における副交感神経系の一つ)が活性化された状態となっています。
腹側迷走神経系は表情・声・心拍を調整する神経系を支配しているため、よりその機能が整いやすく他者間のコミュニケーションは円滑に行いやすくなるのですね。
また横隔膜にも支配が及ぶため、胸郭全体を有効に使った深い呼吸が行いやすくなります。
一方で、
自分が一方的に話してしまっている
もしくは
聴き役に徹してしまっている
そんな時の呼吸の状態はどうでしょうか。
浅く・速くなっていませんか?
呼吸とコミュニケーションの循環の図式は同じです。

この循環に『緊張』が過度に生じると、先に述べた『腹側迷走神経優位』と対の状態となるため(交感神経優位もしくは背側迷走神経優位となるともう凍りついて反応困難)共感的なコミュニケーションはもはや成り立たなくなります。
良好なコミュニケーションを行う上で共感的な状況(言語表出上のみではなく、これは表情や声・姿勢も大きく影響)が必要不可欠であることは多くの方が実感されているとは思います。
その際に大切になるのは、『人それぞれ』が根底にある上でのコミュニケーションであること。
みんなそれぞれの経験を積んでそれぞれの『認知』を基に話している。
『その人固有の感覚・認知・体験』を『自分の身体の感覚器官』を通して、新鮮なものとして感じ取るように聴くこと。
以前の投稿で『切り株の法則』について触れたことがありますが、『一つの物事に対する認知』は驚くほど人により異なります。
意見が食い違っているように感じる時、『よくよく話してみると視点が違うだけで同じことを訴えあっていた』ケースはしばしばあるかと思います。
特に家族など距離が近しい間柄においては、話を端折って『分かってくれるはず』と思いがち。
心持ちも甘えが生じがちな関係性です。
けれど、あえて『新鮮な気持ちで』『相手の感覚を探るように』聴いてみること。
少し心がけることで、不思議とコミュニケーションがうまくいくことがあります。
年末の忙しい時期に入ってきましたが、ひと呼吸おいてゆったりコミュニケーション、私も心がけてみようと思います。
街も楽しく色づく季節です。
みなさま良い年末になりますように。
最後まで読んでいただき有難うございます。
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