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36歳、主婦。心にいつもネイルをつけて

ネイルはいいぞ。

洗濯物をバックにしても可愛いぞ
(はやくたたんでもろて)


ネイルを身につけると母はどうなるか?

心の角度が45度くらい、アガる。
心が少し、強くなれる。
「私」の付加価値が少し、足される。
不格好な自分を、もう少し愛せる。


今、私はちょっと、つらい。
仕事も忙しいのに、子どもも順番に発熱し、方々に頭を下げる日々だ。
そんな日に私は、指先と心にネイルを施す。

主婦なのに?
いや、主婦だから、だよ。

生徒にもらったシークワーサーも
映えるぞ。

ネイルチップはとくにおすすめだ。
理想はジェルネイルなんだけど。
ちょっとやそっとじゃあビクともしない、アイツジェルが好き。
本命はアイツなの。

だけど、ジェルネイルを自分で施術してもどうにもうまくいかない。
ネイルをしてもらう時間も惜しい。予約したとて、その日に行ける保証は5児の母には、ない。

その分、ネイルチップはラクチンだ。
最近はネイルシール派になったんだけど、アツイ。かなりアツイ。
これが意外と、とれないのだ。
しかも1本15秒くらいで終わる。
アツイ。

もちろん、渾身の力をこめて、くっつける必要はある。
このとき、心に少しの油断があれば、ネイルは私から離れていく。

「あんたの実力。こんなもんなワケ?」

とでも言いたげに、私の指先から音もなく剥がれ落ち、
気づいたら2歳児が「ワー」と言って怖がってゴミ箱に捨ててたりする。(体験談)(#なんのはなしですか)

「こわくないヨ♡」と言いつつ、2歳児が好きな恐竜のマネをして
「ガオー♡」とネイルをとがらせてみせれば、
「ワアーーーー!!!ガオーーー!!!」と大興奮だ。
ネイルは、ときに恐竜にもなれる。
大事なことなのでメモしてください。

あと、ガチで邪魔なときは速攻とれる。
アツイ。
ネイルチップ。
あんた……やるじゃん……?


「ネイルをつける」とは、指先を彩るだけの意義をもたない。
いつも心にネイルを、と私は掲げる。


ネイルをしたその指先は、少しの勇気をもたらす。
いつもの自分とは違う自分がそこに付随してくれる。
母親だからとあきらめる私はそこにはいない。
もう少し。
あと一歩。
きっと大丈夫。
だってこんなにカワイイんだもん。
そんな勇気をもたらしてくれる。
がんばれそうな気持ちになるのだ。


私の手は大きくて黒くて強くたくましい
けど、ネイルをしたこの手が好きだ

主婦も、ママも、子どもも、男性だって。
いつでも心にネイルをまとって。
気高く、誇り高く、自分に自信をもって。
ちょっと上を見てネイルをながめたら。
なんだかいい日になりそうな気がしてくるよ。


あなたもちょっと、疲れていたら。
心にネイルを。そっと、まとってみてね。



次はどんなネイルにしようかな





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