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書き心地が整うと、気持ちも少し整う

わたしは、書くことが好きだ。

たぶん、
「文字を書く」という行為だけじゃなくて、

どんなノートを使うか。
どんなボールペンで書くか。
どのくらいの細さが、今の自分にしっくりくるか。

そんなことも全部含めて、
“書く時間”が好きなんだと思う。

朝に書く言葉は、
まだ少し眠たそうで。

頭より先に、
気持ちが紙の上に出てくる感じがする。

昼に開くノートには、
やることの合間で置き去りになっていた気持ちが、
ぽつんと残っていたりする。

そして夜。

一日が終わって、
部屋の音が静かになった頃に書く文字は、
なんとなくやわらかい。

「今日は疲れたな」
そんなひと言だけの日もある。

でも、
その一行に救われる夜が、
たしかにある。

太めのペンだと、
今日は少し気持ちが追いつかないな、と思う日がある。

逆に、細いペン先が
紙にすっと入っていく感覚に、
とても心地よい朝もある。

夜は、
少しインクの濃いペンを選びたくなることもある。

昼間のざわざわを、
ゆっくり落ち着かせるみたいに。

書き心地って、
ただの使いやすさじゃないのかもしれない。

今の自分に、
ちゃんと合っているか。

そんな静かな確認みたいなものなのかな、と、
最近ふと思った。

お気に入りのノートもそう。

紙質の手触りとか、
書いたときのインクののり方とか。

誰かにとっては、
「どれでも同じ」に見えるかもしれない。

でも、わたしにとっては違う。


毎日は、
気づかないうちに、
“こなす”ことでいっぱいになる。

朝起きて、
やることを並べて、
時間を気にして、
誰かのために動いているうちに、
一日が終わることもある。

そんな中で、
ノートを開く時間だけは、

朝でも、
昼でも、
夜でも、

「急がなくていい場所」
みたいに感じる。

うまく書けなくてもいい。
きれいな言葉じゃなくてもいい。

今日あったことを、
そのまま書いて、置く感じ。

書きながら、
自分が何を感じていたのかに、
あとから気づくこともある。

今日は、
書けたことよりも、

「書きたい」と思えたことを、
大事にしてみたい。


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