ロジカルプログレッション
2026年、6年ぶりにリードを再開した。
この6年間はボルダーのみ、ひたすらボルダー。おそらくロープを結んだのもジムで2回、アイスで1回だけ?
といっても昔はメインはこちら側だった。
2012年に山、クライミングを始め
2016年まではアルパイン、登山、トラッドがメイン
2016年〜2019年は山に挫折しスポートメイン
2020年からはコロナ禍の到来と共にボルダラーに転身した。
今回再開しようと思ったのも色々な理由がある。
①今後の人生
正直に言うとこのアクティビティの無限さに辟易することがある。
開拓や、情報のない課題、有名な高グレード課題、いろんな遊び方がある。
ここに自由や創造性を見出す人がいるしそれが魅力なのは間違いない。
でも自分は逆で、何をやっても終わりのない状態があまり得意ではない。
自身のクライミングは人生の中で3割くらいのウェイトなので、
その3割程度の活動のインプットを一生続けなきゃいけないのは不幸ではと思ってしまった。
だからアウトプットを増やそうと思ったのが一つのきっかけである。
アウトプットを増やすことで残りの人生の7割に貢献できる気がした。
そのためには世間の需要的にロープを結ぶ必要があると考えた。
それに今のアウトドアメーカーでの勤務にも良い影響があるはず。
②飽きた
以上。
というのは乱暴だが笑
超乾き手の自分は12月、1月は毎年モチベが落ちまくり。
ボルダーに行くたびに指皮が弾けて裂ける、裂けると登れたものも登れなくなる。やる気が落ちる。
少し気分転換をと考えた次第である。
城山詣の始まり
ということで何をしようかと思った時に家近の城山があるじゃないかということになった。
ちょうどポカに通っていたS氏と久しぶりに連絡を取り、良きパートナーとも合流でき晴れて復帰。
初日にひとまず大魔王登ってなんならポカまで???とか調子に乗っていた。
結果は惨敗笑
ポカはおろか、大魔王すら登れず、、、
悴む指先、それに抗うことでパンプし、更に感覚がなくなっていく。
パンプ耐性も全くなく単発だと100%なんてことないムーブがこなせない。
6年ぶりの高度感に身体がびびる。
2025年の自分の生活、トレーニングは一つの完成形と思っていたが
それはボルダラーとしてであり、リードでは通用しないと感じた日であった。
プライベートも大きく変わり、引っ越したこともあり
ジムにほとんど行かなくなった。
基本は家でのビーストメーカー。岩にはそれなりに行っていたが岩場にいる時間も長くて2時間。
上記のリズムで体系的にトレーニングすればボルダーは完璧だと僕は思ってる。
ジムに行かないので常にフレッシュな状態で登り、トレーニングができるから最大出力が効率的に上がっていく。
僕の登り方的にはジムに行くよりぶら下がる方が効率的であった。
しかしその反面登る時間が足りていなかった。
とにかくスタミナがない。前腕、気持ち、フィジカル、、、
成長を続けていたのは指だけだった(笑)
ということで生活、トレーニングを刷新した。
・ボルダー力を落としてでもジムでサーキット、ジムでリード、長ものを週に1回はやる
・パンプしない、悴みにくい指のために生活の中に色々なものを取り込んだ
・ケアに重きを置いた
【ポカ・プログレシオーン 5.14a】
これらの甲斐もありやればやるほど順応し、
ポカが早々に登れた。
上部の核心の6手だけなら90%成功するまで精度を上げたが、それでも繋げは悴みとの戦いでそれなりに苦戦した。
数年前に登った瑞牆のトップガン5.13a以来のRP更新(笑)
【リキッドフィンガー 5.13d】
続けてリキッドも成功。
ポカよりも簡単に感じた。
ポカの核心は成功率が高いと言ってもどうしてもブラインドだったりで確率的な要素が強い。
気持ちも確率的に感じてしまうとその一手には少し委縮してしまう。
一方リキッドはボルダー力さえあれば核心の5手は不明慮ではなくなる。
こちらはポカよりもすぐ終わったこともあり、核心の精度は60%程。
【ロジカルプログレッション 5.14b/c】
そしてこれらを繋げるロジカルにも成功。
正直なところポカが登れれば近いうちに登れるんじゃないかと思っていた。
というのもリキッドとポカの疲労は詳細に分解すると結構違うからだ。
むしろ大魔王パートで下引きのホールドでなあなあに進んでいく方が疲れるのではと思っていたくらいだ。
繋げ便はぬん掛けを省くと10便?
うち5回リキッドを突破、4回ともガス取り近辺で悴みやよれで落ちた。
うち1回はガスにも成功したが足が切れて復帰したもののクリップにとらわれて落ちた。
このころには単体でポカの核心は95%、リキッドは90%くらいの打率。
登れた日は18度前後、湿度もこの時期にしては悪くない状態。
降雨が増えポカの染み出しが多くなってきた中、暗雲立ち込めていたので嬉しさも倍増。
久しぶりに魂の震えた完登だった。
2026年!
「ボルダーで登れるんだから余裕でしょ」
という方がいるが、これはどちらでもない。
まずはリードには特有のムーブ、所作が多くこれは経験や努力をしないと僕のような凡人では身につかない。
ボルダーよりも浅く広く多くのことを考えなければならない。ジェネラリストみたいなもの?
ボルダーは逆で深く狭く研ぎ澄ましていくスペシャリスト的な感覚。
ただし核心部で余裕ができるというのは相当なアドバンテージなのだろう。
あの壁には何年も通って登る人が少なくないという。
僭越ながら僕から同志たちに助言ができるとしたら
「まずは1年気分転換でボルダーやったら世界変わるかもしれませんよ?」
ということで2026年は"ボルダー"の気分転換に"リード"に振ろうと思っています。
目標は5.14後半!
ちなみにロジカルは体感ではボルダーの難しい4段~簡単めな5段を登れたくらいの感覚。
まだまだ限界値ではない感覚があるが
14後半はあきらかに5段の領域、、、
リードに振るとはいえボルダーもやらねば。
(いや、リキッドルームまずやらなきゃ、、、)
