【詩】千両役者の貴方へ
どうかずっと、
お芝居を続けてほしい
貴方のお芝居を観ている時
本当のわたしに戻れる
そう 気づいたのは
何時の頃だろう
貴方の足跡をたどりながら
劇場に向かえば、
それはもう 極上な旅路
貴方と同じ板には
立てないわたしを、
許してほしい
観客と演者が一体となって
造り上げる空間が
ひとつの作品なのだと
そう語る役者でいてくれてよかった
客席でただただ没頭していれば、
舞台の貴方と同じ世界にいられる
ずっと観ていてほしいと、
あの日の夢の中で伝えてくれて
ありがとう
そう言って
腕を差し出してくれた貴方は
あらゆる人に
新しい景色を次々と観せるために
歩き続けている
置いていかれないように、
貴方の広い背中を
真っ直ぐ見つめ続けている
足枷が外れたら
貴方の元に飛び立てる
たくさんの準備を鍵に変えて
鍵穴に差し込まないと
きっと足枷が外れないんだ
貴方のことを心の中で
写真に残して文字で綴って
ついてゆく道筋を築き上げているのが、今 ここ
どうか、
お芝居を続けていてほしい
あなたのいる劇場で
魂の共鳴だけが
この世を確かに生きていると
わたしの奥まで突き刺すように
響くのだから
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いつかあなたにお還しします😌