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推しの一冊|『木梨憲武の食べる、遊ぶ、食べる! 韓国ソウル』

 ノリさんは、もしかすると旅行ガイドブック(以下、「旅本」)界隈の救世主になるかもしれません?! 衰退産業と言われて久しい出版業界の片隅で働く私にとって、この本を読んだとき、嬉しさと同時に、「こんな旅本もあるのか」と軽い衝撃を受けました。  

 ふだん旅本は、Kindle版&タブレットで持ち歩くことが多い私。ですが、今回は紙の本を、しかも事前予約までして買いました! 理由は明確で、しっかりしたつくりのガイドブックでありながら写真集のような魅力もあり、たくさんの価値が詰まった、限りなくお得な1冊だったからです。

 購入したきっかけは、私がとんねるずのファンだったこと。まぁ、買うよねー。多少ひいき目があるかもしれませんが、それを差し引いてもマーケティング的に興味深い点がいくつもありました。

 今日は、そのポイントを考察してみます。興味をもった方は、ぜひ書店やAmazonをのぞいてみてください!

左は代官山蔦屋書店の予約者限定特典カード。かわいい。
トークイベントは残念ながら落選でしたが…😢

◇本の概要

『木梨憲武の食べる、遊ぶ、食べる! 韓国ソウル』
木梨憲武 著、小学館、2026年3月25日発行
定価1650円(税込)、B5変型判

ノリさんが韓国を味わいつくす…!

とんねるず・木梨憲武が韓国・ソウルを巡る大人が楽しむガイドブックが誕生! 
韓流スター行きつけの韓牛焼肉、生きたタコが乱舞するプルコギ、このためだけに行きたいアワビ粥などなど……絶品グルメを食べまくり! 
さらにはアートに音楽に買い物に、この1冊とともにソウルを訪れれば、食べ尽くし遊び尽くし間違いなし!
絶対に押さえたいメジャーな美術館から、韓国通が行きつけの「本当は教えたくない」レストランや初掲載店も満載で、情報がギュギュッと詰まった大充実の一冊です!

小学館Webサイトから引用

◇この本の3つの魅力

 私が感じたこの本の魅力を3点、挙げてみます。

1.「誰が勧めているのか」が明確

 この本は、お笑い・芸術・音楽・俳優といった幅広い分野で活躍する木梨憲武さんの目線で、韓国・ソウルの観光地やお店を紹介しています。

 64歳になっても新しいことに挑戦し、周囲を明るく照らすノリさんが、どんなシーンで足を運び、どこに感動し、どんな景色に心を動かされたのか。ページをめくるほどに、「ノリさんの世界を一緒に旅している」かのような物語が広がっていきます

 驚いたのは、ガイドブックとしての実用性も 備えている点です。旅の準備に必要な情報から店舗の営業時間、地図まで、必要なデータが網羅されています。紹介スポットは 100 カ所以上。 読み物として面白いのに、実際の旅行でもそのまま使えます。

 もちろん、旅先での無邪気な好奇心や、食べ物を前にしたときの少年のような笑顔など、ノリさんらしさも十分に伝わってきて、写真集としての一面も楽しめます。おしゃれなストロベリーブレッドを前にして、「おじさん、 大はしゃぎ!」という文字とともに口の周りにクリームをつけた写真なんて、もう最高!! たとえ仕事で訪れる気だるい旅だとしても、これを眺めていたら、きっと楽しい旅になる。

 欲を言えば、ノリさんがそのお店を選んだ理由やお店を知るきっかけなどがもう少し文章で語られていると、さらに物語に入り込めてありがたいのですが(ここはあくまでファン目線です)。それも含めて、写真集でもエッセイでもない、やはり新しい形の「旅本」と言えます。とはいえ、既にガイドブックをもっている人でも、「これは別枠」と手に取りやすい、たくさんの魅力が詰め込まれています。

2. 長くとっておきたい本になる

 一般的な旅本は、店舗や施設の入れ替えがあるため、毎年買い替える必要があります。その点、この本は「ノリさんが好きな場所」を軸につくられているため、次に新しい本が出るのは、ノリさんの好きな場所が更新されたときでしょう。

 情報の鮮度を気にして、毎年買い替える必要がないのも嬉しい点。毎年買い替えるガイドではなく、次はどんな場所へ訪れるのか、集める楽しさがあるだろう。ファンなら家族のアルバムのように、長く手元にとどめておきたい一冊になるはず。韓国の変化だけでなく、ノリさん自身の変化も一緒に楽しめるものなのです。

 かつては、書店からスター作家が生まれる時代がありました。しかし今、売れる本といえば、既にスターである作家(タレント含む)が手がけたものが中心です。

 そんなシビアな現実を受け入れつつも、「写真集でもエッセイでもない、タレントによる旅行ガイドブック」という新しいスタイルは、書店の旅行コーナーに新たな風を吹き込んでいます。近所の書店では平台に並び、既に残り1冊となっていました。韓国が好きな人はもちろん、「誰かの視点で世界を見てみたい」という好奇心旺盛な人にも、ぜひ、手に取ってほしいです。

3. 多彩な切り口で韓国の魅力を発信

 この本は、2026年の元日にBSフジで放送された番組「木梨目線! IN ソウル」と、連動した企画です。

 番組を楽しんだ人は、本を開くとノリさんの声や雰囲気がよみがえり、より深く楽しめる構成になっています。写真集でありながら、動画ともつながる一粒で二度おいしい仕掛けの片鱗があります。(番組放送から約4か月後に発売という時点で、当初から想定された展開ではなかったのかもしれませんが。)

 さらに、2026年3月23日発行の『女性セブン』(小学館、4月9日号)では、本の写真素材を使った8ページのミニ企画が挟み込まれました。

 「韓国」は女性誌とも相性がよく、韓国ドラマ・K-POP・グルメ・美容などが好きな読者層にぴったりのテーマです。この本では、定番の美術館はもちろんですが、「本当は教えたくない」韓国通がかよう飲食店なども紹介されています。韓国旅の初心者はもちろん、韓国好きな人にも十分楽しめる内容だからこその企画です。

 また、3月18日には、代官山 蔦屋書店で刊行記念イベントが開催されました。ノリさんと親友で俳優の光石研さんが登場するトークショーでしたが、私は抽選に外れてしまったので、そこで語られた内容はわかりません。

 ただ代官山という土地柄、クリエイターの方たちにも訴求できる場所での開催は、アートや音楽にも通じるノリさんの魅力と相性抜群です。

 翌3月19日のフジテレビ「ノンストップ!」でも、イベントの様子が3分弱で紹介され、光石さんとの仲睦まじい様子が伝わる内容でした。改めて、ノリさんは「人柄そのものがコンテンツになる」稀有な人だと感じました。

 話が少しそれましたが、ここで言いたかったのは「ノリさんのファン」だけでなく、「旅行が好きな人」はもちろん、「韓国が好きな人」、「アート・音楽が好きな人」、「毎日を楽しく過ごしたい人」など、多方面にアプローチできる切り口の多さが強みだということ。それこそが、ノリさんの最大の魅力なのかもしれません。

 加えてメディアミックスで広がるプロモーションも、タレント著名人ならではの強みですね。

 個人的にノリさんはハワイのイメージが強いのですが、トークショーに参加できなかったので、韓国のお話も聞きたかったです。(蔦屋書店のトークショーをWeb記事にしてくれる人は、誰かいないのかな。小学館さんは!? というか、むしろ私がやりたかった!)


勝手にプロモーション企画

 さて、ここからはわたくしシキノハナが勝手に『木梨憲武の食べる、遊ぶ、食べる! 韓国ソウル』をさらに売るためのプロモーション企画を考えてみます。

 プロモーションの軸は 「ノリさん本人の世界観 × 韓国の多彩な魅力 × メディア横断の強さ」 に置きたいと思います。

1. 「ノリさんの好きな店を巡る」ミニ動画シリーズ(SNS向け)

  • BSフジさんご協力のもと(あるいは小学館の写真を組み合わせて)、1本30〜60秒のショート動画

  • TikTok/Instagram Reels/YouTube Shorts で展開

 韓国の映え素材を活用するだけでなく、ノリさんの声が入ることで、ファン以外にも刺さる拡散力が期待できる。


2. 書店でのミニ展示「ノリさんの旅の持ち物」&トークショー

代官山蔦屋書店や青山ブックセンターのような世界観のある書店や、地方の大型書店で実施するのもあり。

  • ノリさんが旅で使っているバッグ、帽子、スケッチブックなどを再現展示

  • 「ノリさんの旅の必需品」POP

  • 本の未公開写真も使ったミニギャラリー

  • トークショー&販売サイン会(次は行きたい…)

写真集的な魅力を“空間”で体験させることで、売り場での購買率アップを目指す。


3. ラジオ連動企画「ノリさんの旅行トーク特集」

メインパーソナリティーをつとめるTBSラジオ『土曜朝6時 木梨の会。』でまだ本格的に紹介されていないなら、むしろチャンス。ということで、収録でいいからノリさんのトークを聞かせて!

  • 本に載せきれなかった裏話

  • 韓国でのハプニング

  • ジェウクさん、Nana、光石研さんとの未公開エピソード

まぁ、ノリさんが語るとしたら次のハワイになりそうですよね…。それでもよいので、ラジオを聴きながら本を開いて、ノリさんワールドに浸らせていただきたい!


4. 旅行会社とのコラボ「ノリさんのソウル旅」モデルコース

FC向け? HIS・JTB・Klook などと組んで、実際に旅行しちゃう企画。

  • 本に掲載された店を巡る“公式モデルコース”

  • 「ノリさんが歩いた順番で巡る」「ノリさんが買ったお菓子屋でお土産を買う」「朝鮮時代の民族衣装を着て、同じ構図の写真を撮る」などストーリー性を持たせる

  • 旅行会社のWebページで特集化

推し活ガイドブックとしての“実用価値”が一気に跳ね上がる。私も行きたい!


5. 「推し旅」企画としてのシリーズ展開

“推しの行った店に行きたい”というニーズをそのまま企画化して、シリーズ展開。小学館さん、もうやってるのかな?

  • ノリさんの旅を例に、推し旅の魅力を紹介

  • 複数冊展開で小学館さんの媒体で自社広告展開

ノリさんファン以外にも刺さる可能性あり。「誰かの目線で世界を巡る」シリーズも楽しそう。


 正直、プロモーション企画は、ファン目線でノリさんとどこで出会いたいかを設計すればよいだけなので、いくらでも考えられます。本の印税が微々たるものだっていうのはわかりますが…。でも、ノリさんに会える場所を、たくさんつくってほしいので、どうか実現をお願いします!

★木梨憲武さんの魅力に興味を持っていただいた方は、こちらもぜひご覧ください!

 今日もここまでご覧いただき、ありがとうございます。
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