パクチーが美味しそうに見えるので困っているという話 | シマエ!
味が本当に無理なのに、どうしてもパクチーが美味しそうに見えるので困っています。
なので、パクチーに手紙を書きます。
親愛なるパクチーへ
あなたがこの手紙を読んでいる頃、
私はまた、すでにあなたを食べてしまっているでしょう。
あなたと出会ったのは、大学3年生の秋頃でしたか。
カオマンガイの流行と共に、あなたは爆発的に人気になりましたね。
当時、街なかであなたの名前を見かけない日はありませんでした。
興味はありませんでした。
興味はありませんでしたが、私はただ、カオマンガイを食べたかったがためにお店に入りました。
お店に入り、迷わずカオマンガイを注文。
そしたら店員さんが「パクチー大盛りにできますけどしますか?」と聞くのです。
私は食べ物の好き嫌いがほとんどありません。
あなたが誰か知らないものの、食べることができないという想定は全くしていませんでした。
メニュー表の写真も確認しましたが、それはもう美味しそうじゃないですか。
そういうわけで、店員さんには堂々とこうお伝えしました。
「パクチー大盛りでお願いします。」
料理が届くまでの間、私はあなたについて調べました。
パクチーとは、セリ科の植物で、葉や茎を香味野菜、種子をスパイスとして利用するハーブです。
なるほど、美味しそうではありませんか。
私は、セリが大好きです。
私の実家では、お雑煮にセリを入れます。
小さい頃は、お雑煮に入れるセリの量を妹と競い、取り合い、喧嘩をするというのを、飽きずに毎年やっていました。
私の中でセリというのは、競って取り合うほど美味しいものなのです。
パクチーもセリ科ということで、私はかなり期待をしていました。
料理が到着しました。
あなたは写真よりも美味しそうに見えました。
カオマンガイを注文する前の私はもういません。私はあなたが何者なのかもう知っています。
私は期待と希望を胸に、あなたを口に運びました。
食事を終えて店を出る頃、私は思っていました。
「帰りたい」と思っていました。
実際に帰るために動き出しているにも関わらず、帰りたいという気持ちがありました。
あなた、あんなに美味しそうな顔して、全然美味しくないではありませんか。
お願いです。
美味しそうでいることをやめてくれませんか。
もっと毒々してくて、気持ちの悪い格好をしていてほしいのです。
私はこんなひどい思いをしてもなお、数カ月時間を空けてからあなたを見ると「美味しそうだな」と思ってしまうのです。
出産はとても痛いことだけど、我が子が可愛いあまりその痛みを忘れ、また子供が欲しくなってしまう、というのはよく聞く話かと思います。
それと同じ類のことが、私はあなたで起きるのです。
私はあなたのことを見るたびに、味を忘れ、美味しそうだと思ってしまうのです。
お願いです。
美味しそうでいることをやめてくれませんか。
以上です。
これを読んだパクチーは、スキやコメントをくれると嬉しいです。
次会った時、美味しくなさそうな見た目でいてくれることを願っています。
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いただいたチップは、私のおつまみグレードアップ費に使わせていただきます!(正直)
ありがとうございます!