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🏡暮らし|ベルちゃん、大ピンチ!

ゴールデンウイークの真っ只中。
愛猫のベルちゃんの様子がおかしい。



 ***

午前4時半。
白々と夜が明けてくると、愛猫は正確な目覚まし時計のように私を起こしに来る。

寝ている私のまわりをピョンピョン跳ね回り、体の上を何度も歩き、早く起きてと言わんばかりに、ザラザラした舌で私の鼻や頬を舐めてくる。

けれど、その愛おしくてちょっと迷惑な目覚ましがない日があった。



少し気になって様子を見に行くと、リビングのソファーの上で丸くなって寝ていた。

朝ごはんも、食べない。

チュールをお皿に出しても匂いを嗅いだだけで、プイと顔を背けて、またソファーに戻ってしまった。

「ベルちゃん、どうしたの?具合が悪そうだね。」と、背中を撫でながら話しかけていたら、突然えづき始めた。

苦しそうに嘔吐して、よく見たら、吐瀉物の中にはコルクボードのかけらが入っていた。



わが家には、ジョイントタイプのコルクボードを敷いているところがある。

見に行くと、噛じられたあとがあった。

吐き出した欠片を合わせてみると、ピッタリはまった。

愛猫は、異物を吐き出したあとは、いつもの様子でのんびりと毛づくろいを始めた。



かかりつけの動物病院は、ありがたいことに連休中も診察していることが分かった。

今日一日様子を見て回復しなかったら、明日の朝、病院に連れて行こう。

敷いてあったコルクボードは、すぐに撤去した。



 ***

翌日、朝イチで動物病院に連れて行った。

嘔吐のあと、少し元気が戻ったけれど、何も食べてなかったから。

レントゲンを撮ってもらい、先生と一緒に写真を見たけれど、体内の異物は確認できなかった。

食事がとれていないので、首の後ろに皮下注射で栄養剤をたっぷり入れてもらい、翌日も診察することになった。

皮下点滴をしたから、食べなくても大丈夫とのこと。

帰宅しても、いつもの元気はない。

また、そそくさとソファーに上がり、丸くなって寝てしまった。



 ***

病院から帰った日の深夜、派手な嘔吐の音で目が覚めた。

急いで明かりをつけて廊下に出てみると、そこら中が水浸し。

点滴してもらった水分が、全て出てしまったようだ。

猫は廊下の隅にちょこんと座り、不安そうな瞳で私を見つめていた。



雑巾で拭きながらよく見ると、またもやコルクボードのかけらを見つけた。

「まだ、入ってたんだね。
 ベルちゃん、苦しかったよね。」


廊下を拭きながら、私の隣に寄り添うように座っている猫に声をかけた。

砂粒のような細かいものは拭き取ってしまい、小指の先ほどのかけらは、病院に持っていくことにした。



 ***

朝、病院に行く前に、クローゼットの中にしまってあった未使用のコルクボードを見に行った。
案の定、噛じられたあとを見つけた。

コルクボードは大きなビニール袋に入れ、猫が入りこまない所に移動した。

近いうちに処分しよう。



病院で、深夜の嘔吐について報告した。

先生は、猫の体の横にコルクボードのかけらを置いてレントゲンを撮ってくれた。

すると、レントゲン写真には猫の体内は映っているのに、吐き出した異物は全く映らなかった。

これでは、胃の中に残っていても気が付かない。

先生は、
「これは分からないねえ。
 異物の中には、映らないものもあるからね。」と説明してくれた。

その後、荒れた胃が回復するよう処置をしてもらい、薬も出してもらった。

食事は、夜からウェットフードを少しずつ食べさせるよう指示を頂いた。



 ***

ベルちゃん、ごめんね。苦しかったよね。

先生の指示通り、暫くはウェットフードを一日数回に分けて食べさせた。

薬も飲み切り、今ではすっかり元気になっている。

本当によかった。



 ***

しかし、次は、新たな問題が起こっている。

いつものカリカリでは満足せず、美味しいウェットフードをおねだりするようになってしまったのだ。


一日3回だった食事を4回に増やしていたので、増やした時間に可愛い声でおねだりに来る。

ミャウミャウ言いながら、ウェットフードをしまってある引き出しに私を先導する。


ベルちゃんの下僕である私は、「少しだよ〜」と言いながらパウチの袋を開け、ウェットフードを皿に盛り付けるのだ。


元気になって、スヤスヤお昼寝中







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