記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

私的映画録…「ひめゆりの塔」1982年 [映画感想文]

あちこちでいろいろな文章を書いたり、本を出したり、セミナーで話したり、Web関連を中心としたPRのディレクションをしたり、音楽作品を出したり、アーティスト紹介サイトの運営をしたり、うさぎの動画を作ったり…なんてことをしているけれど、そのどこでも書けていない、これまでに観た映画等の感想でも書いておこうかと書き始めた第350弾。

今回は、「南極物語」にはまったく泣けなかった自分が、こちらではかなりグッと来たという作品…え? どういう関係?…な「ひめゆりの塔」のお話。

先に書いておくと、原則としてネタバレとかまったく気にせず書いているので、まだ観てない方やネタバレが気になる方はお読みにならない方がいいかもと思います。

ちなみに先に言い訳しておくと、この感想もだいぶ前に書いているものをちょっとなおして載せているので、まさに今の情報とは違っていることもあるかもしれませんので、そういった点もお許しください(毎回冒頭から言い訳が多い)。


公開:1982年6月12日
監督:今井正
脚本:水木洋子
原作:石野径一郎
製作:佐藤一郎
出演者:栗原小巻、古手川祐子、大場久美子、斉藤とも子、蜷川有紀、田中好子、牛原千恵、五十嵐知子、矢崎滋、小川真司、役所広司、小林昭二、下條アトム、地井武男、田村高廣、等
製作:芸苑社
配給:東宝

え?…なんで「南極物語」なんていう全然違うタイプの作品を引き合いに出したんだって?
実は曖昧な記憶ながら、確か高校の頃に「南極物語」とハシゴして観たような気がしていて、その時確か先輩と一緒に観てたんだけど、その先輩が「南極物語」でボロ泣きしていて、その様子を横目に自分は全然泣けずにいたんだけれど、その後こちらの作品ではかなりグッと来ちゃって、ふと、「この違いってなんだろうなぁ」なんて思ったりした覚えがあるという…自分以外の人にはどうでもいいお話。
「南極物語」については、タロやジロと再会できてよかったねという以前に「置いていくなよ」という怒りめいた気持ちの方がものすごく先に立っちゃったからなぁ…なんて思い出してみたり。

で、この作品に話をもどすと、なんというか戦争の悲劇の典型なんだけど、味方である日本兵にも殺される事例等の描写もあって、とても多くの理不尽を感じたっけなぁと(こっちの作品でも怒ってるじゃん…自分)。
少なくとも味方に殺されちゃうのは納得できない…と、当時は思ったものだが、今振り返れば、日常ビジネスでも割とよくあるかもなぁと…。
意見の対立が起こった場合、結局その時点でそこは味方じゃなくなっているというか…。
もちろん理不尽とは思うし、少なくとも自分はそんなことをする人間ではいたくないなぁと思う。
また、そういうことを、軍という強権が発動してやっていること自体にも強い敵愾心を感じるし、だから今でも権力者が基本的に嫌い…まぁこれは自分が権力側にいたことがないというだけかもしれないけどw

おっとまた話がそれた。
さて、なんでこの映画を観ようと思ったかと言えば、そもそも戦争への興味は小学生の頃からあったからではあるんだけれど、この作品に関して言えば、当時ファンだったさだまさしさんが主題歌をやっていたからに他ならない。
この作品の主題歌「しあわせについて」は、今でもホントにいい曲だと思う。
なので、宮城先生をやった栗原小巻さんにも、上原文さん(演・古手川祐子さん)をはじめとする女性と役のみなさんにもほぼ興味がなくて、実際に観てから大場久美子さんや斉藤とも子さん、田中好子さんなんて方々が出演していることを知って「おおっ!?」となったくらい映画の基本情報を知らないまま観たっけなぁ。

あれ? 今気がついたんだけどこの映画に役所広司さんが出てる!?
大高見習士官役?…うわぁ…全然ビジュアルが思い出せないや…大河ドラマ「徳川家康」の織田信長役の前年で「宮本武蔵」で主演する2年前かぁ…いやぁ〜やっぱりすごいキャリアだなぁ…。

さて、沖縄戦の悲惨さは後に、いろいろな本を読んだり、映画「激動の昭和史 沖縄決戦」等を観たりして、少しずつ知識を増やしていくんだけれど、この作品はその動機となる大元となったという意味で自分的にも記憶に残すべき作品。
その後現地に行く機会にも恵まれて、実際に沖縄の戦地となった場所を何ヶ所か見るにつけ、やはりいたたまれない気持ちになったものだった(長い壕の中とか首里城…この時はまだ火災前…の周辺の司令部跡とか)。
まぁ、この作品を観ている段階では知識も甘いし沖縄の様子もよく知らないガキだったので想像できないことだらけだったガキが、その後いろいろ学んで分かった気になっていくんだけれど、やはり本物の現地を見ると、本当に強い実体感として想像できたっけ…まさに百聞は…だなぁと改めて思ったり。

そしてこの映画は、監督・今井正さんご自身が1953年に撮影して大ヒットしたという同盟映画と全く同じ脚本を使って作られた、いわばセルフ・リメイク作品。
1953年版は観たことがないんだけれど、機会があればぜひ観てみたいと思う。
また、同名の作品としては、 沢口靖子さん、後藤久美子さん、中江有里さん、等が出演している1995年版もあって、こちらは1953年版の脚本を「原作」として改変も加えている作品なんだそうな…てか、この1995年版は確かちゃんと観たはずだなぁ…でも正直全然覚えてないや…おかしいなぁ。
とにかく、これだけ何度も作品化されているテーマなんだなぁという点でも、なぜそれほどまでに取り上げられてきているのか等について考えてみるのも面白いかもしれない。
だって、戦争の悲惨さを伝えるという意味や、また別に、沖縄戦の悲惨さを伝えるという意味でも、他にも題材はありそうと思うもの…「激動の昭和史 沖縄決戦」だって、全面的にはないものの沖縄民衆の悲惨さは伝えていると思うものなぁ。
あれ? 考えてみたら3本とも、1953年版の水木洋子さん執筆による脚本に乗って作品化されてるのか…石野径一郎さんの原作があるのにむしろ脚本の方がベースになってる。
これもなんでか考えると面白いかもなぁ。
原作より脚本の方が優れていたのか、単に、ちゃんと映画サイズにようやく改編されている脚本を使う方がお手軽だったのか…前2本は同じ監督によるセルフ・リメイクだから分かるとして、1995年版がなぜ原作に立ち返らず脚本をベースにしたのかにはちょっと興味を感じちゃうな。

映画「ひめゆりの塔」をご覧になりたい方はこちら。
https://amzn.to/4suFXKA


note記事「うさぎのうみちゃんねる」では、うさぎと暮らすあれこれについても書いてます。
https://note.com/umiusagi_ch

YouTubeでは動画「うさぎのうみちゃんねる」もやってます。
こちらは是非是非ご覧ください!
https://www.youtube.com/@umiusagi_ch
★おばぁのライブ配信も楽しいですよ!
★メンバーシップもスタートしました!

あらゆるジャンルの表現者・アーティストと出逢えるサイト「Spinart(スピナート)」の運営もやってます!
https://www.spinart.jp/
★アーティスト紹介掲載は無料!
 ご希望の方募集中!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集