私的映画録…「空母いぶき」 2019年 [映画感想文]
あちこちでいろいろな文章を書いたり、本を出したり、セミナーで話したり、Web関連を中心としたPRのディレクションをしたり、音楽作品を出したり、アーティスト紹介サイトの運営をしたり、うさぎの動画を作ったり…なんてことをしているけれど、そのどこでも書けていない、これまでに観た映画等の感想でも書いておこうかと書き始めた第109弾。
今回は、いろいろ突っ込んだりするくせに何回も観ちゃってる映画「空母いぶき」のお話。
先に書いておくと、原則としてネタバレとかまったく気にせず書いているので、まだ観てない方やネタバレが気になる方はお読みにならない方がいいかもと思います。
ちなみに先に言い訳しておくと、この感想もだいぶ前に書いているものをちょっとなおして載せているので、まさに今の情報とは違っていることもあるかもしれませんので、そういった点もお許しください(毎回冒頭から言い訳が多い)。
公開:2019年5月24日
監督:若松節朗
脚本:伊藤和典、長谷川康夫
原作:かわぐちかいじ
出演者:西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、小倉久寛、髙嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、片桐仁、深川麻衣、中井貴一、吉田栄作、斉藤由貴、藤竜也、佐藤浩市、等
制作:デスティニー
製作:「空母いぶき」フィルムパートナーズ
配給:キノフィルムズ / 木下グループ
ここに描かれている物語には、もし日本が突然侵略されたらどうなるのかという、実は分かっているようで分かっていないことが、かなり現実感を持って描かれていると感じた。
特に、政府や現場自衛官等々の逡巡は、もしかするとこの映画以上の悩ましい問題となるだろう。
そしてもっと痛ましいことになるだろうとも思える。
とはいえ、特に西島秀俊さん演じる主人公・秋津のように達観できている指揮官が本当にいるのかとか、もしそれが暴走した時のストッパーになり得る佐々木蔵之介さん演じる新波のような人間がいるのかとか、もっと言えば、そもそも政治家にこんな高い理想があるか等々、出てくる人たちがそれぞれ素晴らしいだけに、現実だったらこうはうまくいかないかもなぁなどとも思ってしまう。
戦闘シーンの描かれ方も素晴らしい。
例えば「トップガン」の当時(1986年公開)は、このような戦闘シーンを描けるのはきっとアメリカだけだったと思うが、CG技術が進化し、その上で素晴らしいゲーム作品等を多数生み出す日本だからこそできた戦闘シーンだっただろうとは思う。
なにがすごいって、同じような絵の繰り返しがほぼないというのがすごい。
どうしても似たようになりがちな戦闘の各場面を、どのように見せていくかという点で、作り手の苦心がうかがえる。
まぁ、一部ちょっと絵っぽすぎると感じるところはあったけれども、そこは今後の技術進化に期待したいところ。
とまぁなんだかんだこの手の映画って好きで、この映画も何度も観てしまっているのだけれど、実は「?」と思うところはたくさんあって、例えば藤竜也さんが演じている群司令って、参謀とか取り巻きとかいないの?…とか。
群司令になにかがあったら、次の指示系統が中心艦の艦長になるなんてこと、あるんだっけ?…とか。
それと、中井貴一さんの役どころはなんだったんだろう。
あれほどの役者さんだし、以前「亡国のイージス」とかではとってもいい悪役をやっていただけに、いつかどこかでなにかに絡むのか?…等と思っていたら、結局最後まであのまんま。
ちょっとズルっと来た。
まぁああいう人が描かれるのは、戦闘の背景にいる市井の人たちがどのようになるのかを感じさせるという意味で有効だったと思うけれど、超名優・中井貴一さんにそれやらすか?w…なんて思ったり。
ひょっとして匂わせたかったのか?
ラスト、国連常任理事国5ヶ国が初めて共同で動いたり、本田翼さん演じる記者の動画が世界中の人の心に届くなど、今の世界情勢とリンクして考えても、本当にこんなことになればいいのにとは思う…まぁ絶対無理なんだろうけどなぁ…。
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