私的映画録…「時計じかけのオレンジ」1972年 [映画感想文]
あちこちでいろいろな文章を書いたり、本を出したり、セミナーで話したり、Web関連を中心としたPRのディレクションをしたり、音楽作品を出したり、アーティスト紹介サイトの運営をしたり、うさぎの動画を作ったり…なんてことをしているけれど、そのどこでも書けていない、これまでに観た映画等の感想でも書いておこうかと書き始めた第289弾。
今回は、気分が悪くなるという意味では超絶インパクトのある作品「時計じかけのオレンジ」のお話。
先に書いておくと、原則としてネタバレとかまったく気にせず書いているので、まだ観てない方やネタバレが気になる方はお読みにならない方がいいかもと思います。
ちなみに先に言い訳しておくと、この感想もだいぶ前に書いているものをちょっとなおして載せているので、まさに今の情報とは違っていることもあるかもしれませんので、そういった点もお許しください(毎回冒頭から言い訳が多い)。
公開:1972年4月29日
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック
原作:アンソニー・バージェス
製作:スタンリー・キューブリック
出演者:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、マイケル・ベイツ、アンソニー・シャープ、ウォーレン・クラーク、ジェームズ・マーカス、マイケル・ターン、ポール・ファレル、等
製作:ポラリス・プロダクションズ、ホーク・フィルムズ
配給:ワーナー・ブラザース
とにかくなんなんだこいつらはと思う。
こういう奴らが大嫌いだと思う。
しかしそれはとてつもなく刺激的で、少しだけかっこいいとも思ってしまう。
そんな自分の中にある善と悪のせめぎ合いを同時に感じてしまうというジレンマにも気づかされる映画だと言えるかもしれない。
でもホントこれはない。
こういう奴が身近にいたら、なんとしても絶対排除しなければと思ってしまうあたり、それなりに善の部分が勝っているのかもなと思う。
でも、それを否定して排除することを考えるあたり、それそのものが充分傲慢で、攻撃的な考え方だなとも思うが。
それにしてもこの作中に出てくる他の人間たちも大概に酷い。
主人公・アレックス(演・マルコム・マクダウェルさん)が親やもとの仲間から酷い扱いを受けるのは、彼がやってきたことを考えればある意味当然と思うけれど、そんなある意味クズであるアレックスを利用して、拷問に近い療法を試す大臣(演・アンソニー・シャープさん)。
アレックスの自殺未遂以降、それからの復活さえも政治に利用とする大臣。
政権にダメージを与えるためにアレックスを利用しようとする元被害者の作家(演・パトリック・マギーさん)。
大人の嫌なところが丸見えだと思えるし、こういうのを見ていると、この世の中上から下まで腐ってると感じてしまう。
しかしこういう人間改造的な試みは多分きっとうまくいかないんだろうなぁ。
それこそロボトミー手術のように、いろいろな事例を読んだことがあるけれど、まともに成功した事例をまだ知らない。
なので、そんなことに資本投入するくらいならいっそのことバンバン死刑にしてしまえばいいのだと思うのだ。
だって死刑にしてしまえばその後そいつは悪さができない。
それだけでなくそいつに資源を消費されることもない。
もし無期懲役などとした場合、そいつにかかる国の税金消費は長期間になり金額もかさむのだ。
そしてもし仮出所したところで再犯確率はそれまで犯罪を犯したことがない人よりやはり高いわけで、だったらサクッと死刑にしてしまえばいい。
でもなぁ今の冤罪や未解決事件だらけの状態から考える検察、警察、そして裁判所の無能を考えると、迂闊に死刑適用の範囲を広げると救えない冤罪も増えるのかもなぁ…難しい。
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