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雪の日、森の奥で音楽とコーヒーに出会う

―― 楊平(ヤンピョン)「イン・ザ・フォレスト・コーヒー」



雪が降る日のデートは、行き先そのものよりも、
そこへ向かう過程が強く記憶に残ることがある。

この日、妻と訪れたのは、京畿道・楊平(ヤンピョン)
の森の奥にひっそりと佇む


森の斜面に静かに建つ、イン・ザ・フォレスト・コーヒー。


カフェ「イン・ザ・フォレスト・コーヒー」だった。



まちから少しずつ離れていく感覚


幹線道路を離れ、まちの細い道をくねくねと進む。
本当にこの先にカフェがあるのだろうか、と少し不安になるような道のり。
しかし、その疑いこそが、この場所の体験価値を高めている。

人工的な案内や派手な看板はほとんどない。

代わりに、雪をまとった森と、静かな坂道が、
こちらの期待値をゆっくりと整えてくれる。


森に開かれた、大きな窓


扉を開けると、まず現れるのは
天井を低く抑えた静かな導入空間だ。

コンクリートの壁と木のルーバー、
控えめな照明が、外の世界から
気持ちを切り替えてくれる。

その奥にある階段を上がり、
二階へと足を進めた瞬間、
視界が一気に開ける。

雪に包まれた森が大きな窓越しに現れ、
まるで一枚の絵の中へ導かれるように、
空間がゆっくりと広がっていく。


図書館のようで、レコードショップのような空間


店内は、どこか図書館のようでもあり、
昔ながらのレコードショップのようでもある。

壁一面の本棚、木の質感を生かした家具、
低く抑えられた照明。

人の声も、食器の音も、
すべてが背景音として溶け込む。

この空間を特徴づけている
大きな要素のひとつが「音楽」だ。



70〜80年代の音楽が流れるカフェ


店内には、いわゆる7080音楽
――70〜80年代の楽曲が流れている。

懐かしさが前に出すぎることもなく、
しかし確実に心を緩めてくれる選曲。

しかも、リクエストも可能だという。

音楽が主役になることはない。

けれど、この場所の空気を形づくる、
重要な設計要素として確かに機能している。



雪の日のコーヒーと、何もしない時間


コーヒーを飲みながら、
特別な会話をしたわけではない。

景色を眺め、音楽を聴き、
ただ同じ時間を共有する。

それだけで十分だと思える空間だった。

雪の日という条件も、
この場所の魅力を際立たせていた。

季節や天候によって、
同じ空間でもまったく違う表情を見せる。

だからこそ、また別の季節にも訪れてみたくなる。



ここに来る理由は「コーヒー」だけではない


イン・ザ・フォレスト・コーヒーは、
「おいしいコーヒーを飲むための場所」というより、
時間をゆっくり取り戻すための場所だと感じた。

わざわざ森の奥まで来る理由が、ここにはある。
道のりも、音楽も、景色も、すべて含めて一つの体験になる。

雪の日のデートとして、これ以上ない選択だったと思う。



ショップ情報

  • 店名:イン・ザ・フォレスト・コーヒー

  • 所在地:京畿道 楊平郡(※詳細住所は地図アプリ推奨)

  • アクセス:自家用車利用が前提

    • 町中から細い山道を進むルート

    • 初訪問時は「本当にこの先に?」と感じるが、それも体験の一部

  • 駐車場:敷地内あり

  • 営業時間:日によって変動あり(訪問前にSNS確認推奨)

  • 定休日:不定休

  • 利用シーン

    • 夫婦・カップルでの静かな時間

    • 一人で音楽と本を楽しむ

    • 景色を目的にした滞在型利用




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