【OL log】#31 30代のキャリア〜揺れる想い〜
皆様 お世話になります。
定時退社を夢見る会社員、品川OL佐藤です。
仕事を終えて家に帰り、夕飯という名の夜食を食べていると気づけば日付が変わっている。また朝がきて、同じような一日がはじまる。
少し前に「時間があると余計なことを考えてしまう」と書いたけれど、時間がなければないで、結局余計なことを考えている。
静かな夜ほど、頭の中は賑やかだ。
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経理担当だった頃は、仕事にも「グッドウェーブ」があり、決算期を越えれば少しだけ呼吸を整える時間もあった。
今は違う。
毎日が決算期みたいで、目の前のことを処理するだけで頭がいっぱいになる。定時のチャイムにも気づかず、ふと顔を上げると蛍光灯だけが友達だ。
それでも、新しい部署の立ち上げに携われていることは誇りだ。まだ形になりきらない部分は多いけれど、少しずつ自分たちの手で築き上げている実感がある。
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33歳の夜は、知恵熱を出してしまった。
ケーキの代わりに薬を飲みながら、友人や家族から届いたお祝いメッセージに返信していた。
思っていたよりも一人は静かで、お祝いの言葉は嬉しいはずなのに、なぜか胸の奥に沁みてグッときてしまった。
そして休息したはずなのに、むしろ疲れ切っていた。
夜は闇の時間で、また余計なことを考え始めた。
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母が33歳の時、私は6歳で幼稚園の年長さんだった。当時はまだ平成の始めで、女は専業主婦、父は稼ぎに行くのが当たり前だった時代。
入社するまでは10年先の未来のことなんて果てしなく遠く感じて、キャリアなんて考えたこともなかったけれど、1年はあっという間に過ぎていった。その1年はがむしゃらにやってきた時間だったけれど、それで十分だったと思う。気づけば、その積み重ねが10回繰り返されていた。
きっと自分も両親のように20代後半で結婚して、子どもを授かり、家庭円満_そんな未来を描いていたけれど、実際にはそうはいかなくて。両親は家庭円満に私を育ててくれたけれど、父が亡くなったり、幼い私にとっては波瀾万丈な日々もあった。父が亡くなったあと、数十年後に出会すはずの“割に合わないバイトのような遺産相続”もすでに経験済みだ。さらに、私は婚約破棄までしてしまい、母に迷惑をかけてばかり。でも、そんな家庭の波乱も、世の中には数多くあることなんだろう。
33歳になった今も、完璧に独り立ちできているわけではない。
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最近では、後輩や部課長からの相談も増えてきた。“間の世代”として任されることも多く、仕事は次から次へとやってくる。判断も指示も、自分で下さなければならない。それに、人間関係という“社会人必修科目”にも、臨機応変に対応していく力が求められる。かといって、やらなければ終わらないし、放棄するわけにもいかない。だから、はい or YES の選択肢しか持っていない。
そのせいで、プライベートはほとんどなく、自分から友人に声をかけることもできない。むしろ誘ってもらって時間を空けることで、自分を保っている。無理しているわけではなく、そうしないと屍のようになってしまいそうだからだ。
ここまで読むと「ブラック企業に勤めているのでは」と思われそうだけれど、そうではない。私の勤めている会社は、ちゃんとホワイト500に認定されている。……ただ、私の部署だけがブラック営業所として稼働中だ。
結婚して子どもも生まれ、昇進もしている同期もいる。だけれど、それが本当に幸せかというと、家に帰ればそれぞれにいいことも悪いこともあるだろう。
仕事だけやるのは辛いけれど、築いた家族のことを考えずに動けるのは、それはそれで楽でもある。
疲れて土日にいくら寝ていたって、誰にも文句は言われない。
結局みんな、隣の芝を見て「いいな」と思うだけで、無い物ねだりなのだろう。
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キャリア形成は、単に仕事の成果だけで決まるものではないと思う。
特に30代は、昇進という言葉を初めて意識する年齢だから、なおさらそう感じる。仕事ができること以外に、気を遣えたり、面倒見が良かったり、周りと上手くやれたり。
大嫌いだった部活の顧問が言っていた「目配り・気配り・新聞配り(=実行にうつすこと)」という言葉も、今思えば、あながち間違っていない。
まぁ…どんな形であれ、自分の生活や時間を整えることが土台となり、初めて仕事にも力を注げるのだと思う。健康も同じだ。
私は結局のところ、昇格よりも“家庭”とか“穏やかな時間”、プライベートを充実させたいと思っている。
仕事をするならビジョンを持てたほうがいいのかもしれないけれど、正直、そんな明確なものはない。どちらかというと、結果は後からついてくると思うタイプだ。
言い換えれば、自信がないということかもしれない。
30代は揺れ動くけれど_かといって、ただ待っているだけでは時間はあっという間に過ぎてしまう。今は昔と違って、自分でいろんなことを選択できる時代だから、その自由を十分に活用して、自分から動き、選択していくことが大切だと思う。
きっとその積み重ねが、40代の自分をつくるのだと思う。揺れ動く心にもどかしさはあるけれど、時にはそれを受け止めて過ごす時間も、未来の自分をつくる大切な時間だと思う。だから、揺れを楽しみながら、今を生きていきたい。
きっとまた、あっという間に40代になっているんだと思う。
そのとき、完璧じゃなくても、「まぁ、悪くなかったな」と笑えていたらいい。
小さなご褒美をあげられるような、そんな選択を日々していきたい。
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〜定時退社を夢見る会社員〜
品川OL佐藤さん
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