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bright_eel176
合戦バー【毎週ショートショートnote】
住宅街を歩いていると『合戦バー』という看板がかかった店があった。
僕はそれを初めて見たはずなのに、なぜか昔からの行きつけのような気分になり、店の中に入った。
中に入ってみると、他に客はいなくてマスターが目くばせをして、カウンターの一番端に座るように促してきたので、そこに座ると同時にマスターがカクテルを持ってきた。
乳白色のカクテルは何のお酒かもわからないまま、口に流し込んだ。
最初は味よりもアルコール度数の高さに驚いたが、アルコールが体中に染み渡ってきて、僕は目をつぶって味わった。
そのカクテルは昔にどこかで飲んだ記憶があった。もう少しでなんとか思い出せそうだ。
どこだったかなあ、そう思いを巡らせて、また目を開けると、民家の中らしいところにいた。
そこは懐かしくもあるし、初めて来たような気もする。
手に持っているお酒の匂いを嗅いで、俺は思い出した。
明日は合戦だった。
目の前で泣いている妻が言った。
「あなた、生きて帰ってきてね」
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※今日は無印良品でふせんを買いました。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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