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かもしれない弁天【毎週ショートショートnote】
人はとかくお金を増やしたいと思うものである。
仕事をしてお金を得るのが一般的ではあるが、株式投資をしたり、ギャンブルをしたり、お金を盗んだり。
大体の人間が常に考えていることは、「お金を得ること」「お金を増やすこと」なのだ。
弁天様はいつもそれを見ていた。
たくさんの人が財布からお金を出し、籐で編んだざるに入れ、それを湧き出る水に浸す。
人々はその濡れたお金を見て、これでお金が増えるねと言って、喜んで帰って行く。
そうすることによって本当にお金が増えるのかどうなのかわからない。
でも、そこでお金を濡らした人々は喜び、そして、幸せな気持ちで家に帰る。
しかし、やがて人々は訪れなくなった。
弁天様は自分の力に自信がなくなっていた。
「増えるかもしれないし、増えないかもしれない」と独り言を言うようになっていた。
まわりからは『かもしれない弁天』と呼ばれるようになった。
ただ、気付いたことがあった。
人類はキャッシュレス時代に入っていたのだ。
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※やっとこさっとこです。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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