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半導体大仏【毎週ショートショートnote】
満月のときは『半導体大仏』の前にいるよ。そう言って彼は宇宙に飛び立っていった。
30年前、宇宙人が攻めてきたのだ。未知の兵器をもった宇宙人の力は圧倒的だった。だが、地球人は一丸となって対抗した。それぞれの国が連携を取り、国境をなくし、地球連邦軍が誕生した。
宇宙人という共通の敵を持つことによって人類は一つになったのだ。
国、人種、民族、身分、性別などの区別や差別がなくなり、人はただ自分の役割をこなすのみになった。
あるものは戦い、あるものは農業、あるものは頭を使い、あるものは歌う。誰もが自分で考え、差別のない世界がそこにはあった。
そして、その過程で月に作った中継基地の近くに大仏を作った。
壊れた半導体やエネルギー装置などを積み上げて巨大な大仏を作ったのだ。それは宇宙人に対する人類の意志であり、人類の希望の象徴となった。
『半導体大仏』と呼ばれ、望遠鏡で月を見ると大仏が見える。
今日は満月。
あなたが手を振っているのが見える。
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
この物語はフィクションです。
※バブルが破裂してどうなるかは大事ではない。バブルがどのようなきっかけで破裂するのかが大事なのだ。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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