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キスサプリメント【毎週ショートショートnote】

「ぶほっ、なんだこりゃ」

「先輩、人のもの勝手に食べないでくださいよ」

「ちょっと甘いものが欲しくてね」

「もうやめてくださいよ。宇宙空間では貴重なんですからね」

「俺もこの宇宙船に乗ってから1年くらい経って、甘いものとか欲しくなるんだよ」

「1年は長いですよね。僕はまだ1ヶ月です」

「ところで、さっきのグミみたいのはなんだい?グミじゃないのか?」

「あれは『キスサプリメント』ですよ」

「キスサプリメント?」

「そうです。恋人だったり、奥さんだったりのパートナーとのキスを再現できるんです」

「じゃ、じゃあ、まさかさっきのは?」

「そうです。僕のパートナーのですよ」

「そうだったのか。なんかそれは申し訳ないな」

「本当ですよ」

「だけど、なんかタバコのような味となんだか力強さも感じたね」

「そうですよ。僕の彼はタバコを吸ってて、筋肉もりもりの彼ですからね」

「あ、そうだったんだね……」

先輩が小さな丸い窓から外をのぞくと星々がキラキラしていた。


(410字)


たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

この物語はフィクションです。

※LGBTQSFSSにしてみました。


*この記事は、以下の企画に参加しております。


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