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ジンジャークッキーイブ【毎週ショートショートnote】

私たちの家族にはクリスマスイブの習慣がある。

その習慣とはジンジャークッキーを焼いてクリスマスを祝うのだ。

小さい頃はそれが当たり前だと思っていた。

しかし、高校に入った頃から、私たちの家族が当たり前でないということがわかってきた。

けれども、別にそれでも全然問題なかった。

たとえ、そんな家庭であったとしても、母の作ったジンジャークッキーはとても美味しいし、家族はいつもそれを楽しみにしているから。

そして、今年のジンジャークッキーは初めて私が自分で作る。今度は私が母に作ってあげるのだ。

美味しいって言ってくれるかどうかわからないけれど、食べてもらえるだけでうれしい。

クリスマスイブの朝、ジンジャークッキーを焼いた。

「お母さん、作ってきたよ。ジンジャークッキー」

「ありがとう。ジンジャークッキーイブね。美味しそう」

「ジンジャークッキーイブだよ」

母が入院している病室は、温かい愛情の香りで満ちあふれていた。

「美味しいわ。ありがとう」


(410字)

たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

※終わらない繁忙期、まだ書いていない年賀状、まあ、毎年のことです。


*この記事は、以下の企画に参加しております。


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