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身バレ鯛茶漬け【毎週ショートショートnote】

「パパ~鯛茶漬け作っていい?」

「おいおい、まだ4歳なのに鯛茶漬けなんて作れるわけないだろう」

「できるんだよ~、大丈夫だから~」

「ダメだ!」

「あなた、ちょっと作らせてあげればいいじゃない。自主性も大事よ」

「自主性か?わかった。じゃあ、気をつけて作りなさい」

「わ~い、やったあ」

4歳の息子が、包丁を握るとまるで熟練の料理人ような手つきで鯛を捌き始めた。同時に、鍋にお湯を沸かし、ご飯も入れていた。初めて包丁を持ったはずの息子が、鯛を三枚におろして、身を薄くそぎ切りにしている。

「おいおい、こりゃあ、いったいどういうことだ」

「はい、パパ、ママ、鯛茶漬けできたよ」

茶碗にきれいに入れられた鯛茶漬けを差し出してきた。それを一口食べた。

「う、うまい。何だこりゃ。普通の鯛茶漬けじゃねえぞ。お前何者だ?」

「あ、パパ、ママ、ごめん。僕は前世で鯛茶漬けの専門家だったんだ。記憶が残ってるんだよ」

「ははは、こりゃあ、『身バレ鯛茶漬け』だな」


(410字)


たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

※恐ろしいくらいオチが落ちないのです。


*この記事は、以下の企画に参加しております。

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