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maryk
偏平足和紙【毎週ショートショートnote】裏お題
偏平足の和紙職人が人間国宝に選ばれた。
それは『偏平足和紙』と呼ばれ、人々は購入のために店に殺到していた。
その和紙は絹のような美しさがあり、一度それを手にすると、誰もが一瞬で魅了されるものであった。
そして、人気がある理由はその美しさのせいだけではなかった。
それを求める客は高齢者が多く、皆その『偏平足和紙』を使って手紙を書いていたのだ。
それは残された家族に対して、自分の気持ちや感謝の言葉を遺しておく手紙のようなものであった。
「すごく綺麗な紙ね」
「うん。これは『偏平足和紙』っていう和紙のようだよ」
「紙も綺麗だけど、おばあちゃんの字も達筆で綺麗ね」
「達筆だけど、これはまだ分かりやすい行書だよ。草書で書いてあると全然読めないからね」
「それで、何が書いてあるの?」
「簡単に言うと、みんな仲良くしてね、だって」
そのとき、部屋の中に風が入ってきた。
庭の方を見ると、おばあちゃんの好きだったサクランボの木が、実をつけて揺れていた。
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※全然関係ない話なのですが、白ゴマって袋あけたら、要冷蔵なんですね。黒ゴマももしかしたら要冷蔵なのかもです。乾物でも冷蔵庫に入れた方がいいものもあるんですね。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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