見出し画像

思い出相続税【毎週ショートショートnote】

父が他界してから葬式や初七日や相続登記などいろいろあったが、10か月以内が申告期限という相続税申告書も無事に提出が完了した。納付額も何百万か出たが、相続財産もある程度あったのでその中から納付した。そして、そこから1か月ほど経ったころ、一通の封書が届いた。封書を開けて見てみると『思い出相続税』の申告書と納付書だった。父の相続税申告に漏れがあったらしい。父親との思い出も資産だから、その思い出にも税金がかかってくるというのだ。僕は相続税申告をお願いした税理士に連絡をしようと思ったのだが、納付書には99,000円と金額が入っており、それを振り込んでしまえば税理士の手を煩わせる必要はないなと思って、銀行に行って納付をした。家に帰ってから、ほっとしてソファーに座った。お茶を一口飲んでからテレビをつけると、番組の中ではコメンテーターが何らかの注意を呼び掛けていた。「思い出相続税詐欺にはご注意ください」僕はお茶を吹き出した。


(410字)


たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

※繁忙期ではないのですが、スポットの仕事で繁忙です。


*この記事は、以下の企画に参加しております。


いいなと思ったら応援しよう!

深遠 たた サポートお願いいたします!執筆活動費にさせていただきます。