山岳フリマ【毎週ショートショートnote】

まだ少し薄暗い早朝、小鳥のさえずりだけが聞こえてくるしんとした森をちょうど抜けたところで、私は一人登山で山道に入った。山道を少し登っただけで、私はすでに肩で息をしていた。なんとなく膝も痛くなってきて足が震えるけれど、太陽の光、青い空、白い雲、澄んだ空気が、私を前に進ませる。やっぱり私は山が好きなんだ。山で生活をしたいなと思った。だけど、私にはそこまではできないのはわかっていた。だからせめて山で何かやりたい、そんなことを考えながら歩いていた。

いろんなことを考え抜いて数ヶ月経ったある日、私は荷物を籠に入れて背負って山を歩いている。籠の中には中古の人形や古本を入れてきた。他にも洋服や花瓶やコップなどの生活用品も持ってきた。

「それすごいね」

他の登山者がびっくりしたように話しかけてきた。

「フ、フリマやるんです」

「フリマ?山で?」

「私の夢なんです!登山者の登山者による登山者のためのフリマ、それが『山岳フリマ』なんです!」


(410字)

たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

※オチが全然思いつきませんでした。


*この記事は、以下の企画に参加しております。


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