原村の森で、息抜きと仕事を両立する2泊3日 ― CAMP FUMON滞在記
プライベート空間が確保できて、静かでスローな時間を堪能できるキャンプ場。 そういう場所が、最近どんどん減ってきていると感じる。そんな中、CAMP FUMONは、おいらにとって理想に近いキャンプ場のひとつ。これは2026年7/15〜17、2泊3日で滞在したときのレポート。 夏休みのキャンプシーズン、高原で静かに過ごしたい人たちへの参考になればと思う。
アクセス ― 空気が変わる瞬間がある
中央自動車道・諏訪南インターからクルマで約9分。 八ヶ岳ズームラインを登っていき、深山交差点あたりから森の中へ入っていく。 窓を開けて走ると、空気感が急に変わるのがわかる瞬間がある。
キャンプ場のあたりは標高1200m。同じ原村でも標高が低いエリアは気温も体感温度も高いので、ここまで登ってくると別世界だ。キャンプ場は森の中。静寂と、気持ちのいい空気に包まれる。
オーナーとキャンプ場の空気感
元ライダーでキャンプ好きのオーナーさんが、自ら手作りで整備した場所。 チェックイン時に支払いを済ませてしまえば管理はかなり緩め(笑)。チェックアウトも時間さえ守れば、あとは自由に動ける。
おいらもライダー歴=キャンプ歴みたいなところがあるので、オーナーさんとはめちゃくちゃ話が合って、これがまた楽しい。
サイトはA・B、2つの個性
サイトは2つ。
Aサイト:10m×10mの使いやすい敷地。母屋の管理棟から離れているので、よりプライベート感が味わえる。

すぐ隣に避難小屋がある
Bサイト:中央に木が残っているが、敷地は広く、複数テントも設営可能。ウッドデッキもあり、何かと便利。


すぐ隣に避難小屋も
今回は平日連泊だったので、1日目はAサイト、2日目はBサイトへ移動して、両方を満喫した。
設備・用具まわりの現実的な話
トイレ:水洗。自作の小屋で、おしゃれで清潔。トイレにしておくのがもったいないくらい。


WiFi:完備。ほぼサイト全域をカバー。デジタルデトックス派には「むむむ」かもしれないけど(笑)、逆に言えば仕事も持ち込める環境ということ。
携帯電波:どのキャリアもかなり弱く、通話以外の利用は正直厳しい。ここはWiFi頼み。
避難小屋:大雨などに備えた避難小屋があるのが大きな特徴。電源も完備されていて、いざという時の安心感がある。

薪はオーナーさんとの交渉次第で分けてもらえることもあるが、炭は置いていない。 薪は近くの「たてしな自由農園」で、炭はホームセンターの「綿半」で調達できる。それ以外のアウトドア用品はあまり充実していないので、水タンクや折り畳み椅子程度と考えておくといい。 コンロやバーベキュー台もオーナーさんに相談すれば借りられるようで、おいらは全部自前だったので今回は利用しなかった。



水タンクと折り畳みチェアくらい
周辺ユーティリティ完全ガイド

おいらのお気に入りスポット
スーパー:富士見町の「Aコープ」がお気に入り。同じ敷地にダイソーもあるので、忘れ物や急な買い足しもここで解決できる。クルマで10分程度。近くには西友もあるので、このエリアでほぼ完結する。

地元産こだわるなら:「たてしな自由農園 原村店」へ。地元産の野菜・果物・乳製品・加工品が揃い、お土産にもいい。隣接のカフェでソフトクリームも楽しめる。


温泉①:クルマで5分ほどの村営「もみの湯」。地元の方や別荘族の常連が多く、村の情報収集にもちょうどいい場所。
温泉②:おいらのお気に入りは「ゆーとろん」。露天風呂が充実していて、水神さまから授かった癒しの湯という触れ込み。ご利益もいただいて。近くには、とろけるハンバーグが評判の「福よし」もあるので、ハンバーグやステーキが食べたくなったらここ。


原村高原朝市は絶対に行くべき
夏の期間限定(今年は7/25〜8/23、朝6:30〜8:00)で開催される原村高原朝市。これがめちゃくちゃ楽しい。地元野菜、パン、コーヒー、はちみつ、雑貨などが並び、キッチンカーも複数出店。かなりの賑わいを見せる。シーズン中に滞在するなら、これは絶対に行ってほしい。

Day-1 @ Aサイト ― ひとりキャンプという贅沢
初日はAサイトで。ひとりキャンプだと、かなり贅沢な時間になる。
今回は息抜きだけでなく、仕事とのハイブリッド滞在。プライベートな瞑想や読書、ひとり妄想ブレスト、AI「Claude」との新事業ネタのブレスト、Claude Codeでの研究案件の作業などをこなした。焚き火の炎を眺めながら、自律神経を1/fゆらぎで調律する時間もあり。

焚き火と「同期現象」の話 チームビルディングの世界には、「周波数を合わせる」「メトロノームで調律する」という比喩がある。バラバラに動いていた複数のメトロノームも、共通の"動く床(土台)"の上に乗せると、その振動を介してお互いの周波数が干渉し合い、最終的にはすべての針が同じリズムで振れるようになる。物理学でいう「同期現象(引き込み現象)」を組織論に応用した考え方だ。 焚き火の炎の揺らぎは、ひとりの人間にとっての"動く床"のようなものかもしれない。ただ眺めているだけなのに、乱れていた思考や自律神経が、じわじわと一つのリズムに引き込まれていく感覚がある。これがチーム単位で起きたら面白そうだ、というのが、後半で触れる幹部合宿プランの発想の原点でもある。

のんびり呑みながらAI作業
電源は避難小屋から自前のドラム式延長コードでサイトまで引いた。作業用のテーブルはオーナーさんから借りたもの。曇り空だったが、見上げると雲の隙間から星空が覗いていた。天気がよければ天の川まで見えるらしい。

Day-2 @ Bサイト ― 大雨の夜も、悪くない
翌日はBサイトへお引越し。おいらのテントはSnow Peakのアメニティドームs。敷地が広く、テント自体はコンパクトなので、どこにでも設営できる。大小合わせて3張りくらいは余裕で立てられそうだ。こちらはウッドデッキがあり、テーブルや椅子も使えるので、大人数での食事や、ちょっとした作業にも便利。

逆にそれを上手く使えれば効率的に複数のテントも良い感じで張れる

会議とかにも使えるかな
前日に引き続きClaudeとの作業を継続。こちらも避難小屋からドラムで電源を引ける。あいにくこの日の夜は大雨で、かなりの降水量だったようだが、雨音もそれはそれで心地よい。サイトはウッドチップが厚く盛られていて水はけが抜群。周りを掘る必要も全くなく、翌日の撤収時には少し日が差して、すぐに乾かすことができた。




CAMP FUMONは「仕事場」にもなる ― 起業家・スタートアップ層への提案
これだけのプライベート感を満喫できると、使い方のバリエーションもかなり広がる。
完全に息抜きしたいなら、何もせず焚き火を眺めてぼーっとしたり、楽器を弾いたり。トレッキング、登山、サイクリング、ツーリングの拠点にするのもいい。
そしておいら個人としては、仕事利用、それも団体でのビジネス合宿利用も十分にありだと思っている。
実利用を想定した規模感・インフラの目安
収容人数:物理的な余裕をみて、A・Bサイト各12名程度が現実的なライン。両サイトを貸し切れば、15〜20名規模のビジネス団体利用が妥当な目安になりそうだ。
電源:避難小屋にはAC2口(一般的なタイプなので1500W相当と思われる)。ここから敷地内へ一般的なドラム式延長コードで引っ張れば、ノートPCなら最大20台程度は十分稼働できる計算になる。
WiFi:実測値は取っていないが、正直サイトの場所によっては電波がやや弱いところもある。ただ、自分たちで電波の良いポイントを見つけられれば、リモート会議・Web利用・AIとの共同作業といった基本的な使い方では、実体験として特に問題はなかった。
避難小屋やウッドデッキエリアはそのままミーティングスペースとしても使えるので、インフラ面のハードルは思ったより低い。
幹部合宿プラン(さわり)
全員で焚き火の炎を眺めながらモチベーションを整えたり、チームの結束を高めたり ― CAMP FUMONは、そんな幹部合宿の舞台としてもかなりポテンシャルがあると感じている。
ざっくり2泊3日で組むなら、こんな流れになりそうだ。
1日目:13:30頃チェックイン→設営&食材調達→オープニングミーティング→もみの湯で温泉タイム(地元の人や別荘族との情報交換も兼ねて)→夜はバーベキュー宴会
2日目:早朝に原村高原朝市を探索→午前・午後は合宿会議や各自の作業時間→夕方はゆーとろんで温泉タイム→夜は夕食・宴会のあと、焚き火を囲んでのチームビルディングミーティング
3日目:朝食後に撤収作業をして、11時頃に解散
日中はしっかり働き、夜は温泉と焚き火でリズムを合わせていく ― 冒頭で触れた「メトロノームの同期現象」を、チーム単位で体験するようなプランになりそうだ。この幹部合宿プランの詳細なタイムスケジュールは、また別のコラムであらためて紹介したいと思う。
また違う使い方で再訪したいと思っているので、そのときは別途レポートする。
