2025 夏の選手権兵庫県大会 ベスト16予想&展望
こんにちは!
2025年もついに夏を迎え、兵庫県大会の4回戦までの組み合わせが決定しました。果たして、今年はどのチームが激戦の兵庫を制して栄冠を手にし、甲子園への切符を掴むのでしょうか。早速、今大会のベスト16予想と展望を見ていきたいと思います。どうぞ宜しくお付き合いください。

大会方式おさらい
今年の兵庫県大会は、2校連合の9チーム、3校連合の1チームを含む153チーム(164校)が参加し、6/29に開会式が行われ、7/5に開幕します。
春季大会でベスト16に入ったチームが第1シード、ベスト32のチームが第2シードとして、それぞれ9~10校から成る16のブロックに分かれた抽選が行われ、4回戦までの組み合わせが決定しています。5回戦以降は試合後の抽選で対戦校が決まりますが、春季大会の優勝校・東洋大姫路と準優勝校・報徳学園は、決勝まで対戦しないように振り分けられます。
僕は毎年ベスト16までの予想を行っていますが、的中数はおおよそ10~13校、的中率で言うと60~80%程度であり、全てを当てることはできていません。(兵庫でこれは恐らく不可能です)
夏の兵庫は特にドラマが多く、予想は困難を極めます。ですので、僕の予想はあまり当てにせず、肩の力を抜いてご覧いただけると幸いです。
では早速、トーナメントを見ていきましょう。
トーナメント
ブロック①②

ブロック①は予想が難しい組となりました。戦力的には六甲アイランドが優位と思われますが、秋に滝川第二を破っている龍野や、秋春ともに県大会に進出している豊岡総合も力があり、さらに毎年のように夏に上位に食い込んでくる市川も非常に不気味な存在です。予想は直近の春季大会で好成績を収めている六甲アイランドにしておきますが、他チームにもチャンスは十分にあるでしょう。
ブロック②は、近年力をつけている篠山産や、地力のある加古川西など定評のあるチームがいますが、岩崎くん、小澤くんという左右の好投手2枚を擁し、強豪とも接戦を演じる力のある神港学園が優位と見ます。
ブロック③④

ブロック③は、春季大会で躍進し、自身初の第一シードを獲得した網干や、実力校の長田、西脇工が同居しました。この中では、秋に報徳学園に競り勝ち、東洋大姫路とも僅差の接戦を演じた西脇工が力がありそうですので、予想は西脇工にします。個人的には、統廃合により2027年での閉校が決まっている網干の躍進に期待したいです。
ブロック④は戦力的に神戸学院大附が優位と見ます。
ブロック⑤⑥

ブロック⑤は、コンスタントに好チームを作り上げている柏原にも注目ですが、地力のある市尼崎がやや優位と見ます。
ブロック⑥の注目は、1回戦の西宮今津-高砂の試合です。ともに実力のある県立校であり、互角の戦いが期待され、個人的には1回戦屈指の好カードだと思います。そして西宮今津は2010年以降、夏の大会で2度東洋大姫路に勝利しており、もしこの初戦に勝って勢いに乗れば、東洋大姫路にとっての初戦は鬼門となるはずです。戦力的に見ると東洋大姫路が本命と考えるのが妥当ですが、よもやの展開が待ち受けている可能性もゼロではありません。
ブロック⑦⑧

ブロック⑦は、戦力的に明石商が頭一つ抜けている印象です。
ブロック⑧は、今大会最も予想が難航する組となりました。育英、神戸弘陵、関西学院の実力は拮抗しており、どこが勝ち上がるか非常に読みにくいです。ここは秋春の公式戦で神戸弘陵、関西学院を破った六甲アイランドを基軸に考え、その六甲アイランドに勝利している育英が勝ち上がると予想しておきます。
ブロック⑨⑩

ブロック⑨は、明石清水と武庫荘総合の一騎打ちになると予想します。両者甲乙つけ難い実力がありますが、近年成長目覚ましい明石清水が競り勝つと予想します。
ブロック⑩は戦力的に神戸国際大附が優位と見ます。彩星工科も力のあるチームですが、総合力では神戸国際大附が優っていると考えます。
ブロック⑪⑫

ブロック⑪は中堅公立校が固まった印象ですが、順当に行けば姫路西が勝ち上がると予想します。
ブロック⑫は、戦力的に報徳学園が頭一つ抜けている印象です。
ブロック⑬⑭

ブロック⑬は、プロ注目選手・新井くん率いる滝川と、夏6大会連続でベスト8以上の成績を残している社の激突になると予想します。社の現チームは秋春ともに思うような結果を残せていませんが、夏に仕上げてくる力は一目置くものがありますので、この夏も地力を見せ勝ち上がってくると考えます。ダークホース的存在として、津名にも注目しておきたいです。
ブロック⑭は、好投手・熊野くんの存在感が光る三田学園と、近年常に兵庫の上位争いに顔を出している”ノーシード爆弾”の須磨翔風との争いになると予想します。三田学園の熊野くんは秋春ともに抜群の好投を見せて強豪校を苦しめ、甲子園レベルのチームでも初見で打ち崩すことができていませんでした。ここは熊野くんのコンディションが良ければ、三田学園が勝ち上がってくると予想します。
ブロック⑮⑯

ブロック⑮は抜きん出たチームが不在の組という印象です。順当に行けば、姫路工が勝ち上がると予想します。
ブロック⑯は、総合力で滝川第二が優位と見ます。
展望
ここまで、ベスト16予想を見てきました。僕の予想をまとめると、以下の通りになりました。

ここからは前回の記事で触れた展望のおさらいとまとめになります。
今大会の展望ですが、今年の兵庫は東洋大姫路の強さが際立っており、優勝候補の筆頭、大本命としてその名が挙げられます。その強さは秋春兵庫連覇だけでなく、近畿連覇まで果たしていることが証明しており、実力は折り紙付きです。見どころは必然的に、「どこが東洋大姫路を倒すか」というポイントに絞られ、他チームも「打倒・東洋」を掲げて大会に挑む構図が成り立っていると思います。ただし、群雄割拠の戦国・兵庫を勝ち上がるのは容易ではなく、甲子園への切符を掴む戦いは一筋縄ではいきません。当然、東洋大姫路の行く手を阻む力のあるチームも存在しており、今年は報徳学園、神戸国際大附にその可能性があると思います。また、2年連続で夏決勝に進出している明石商も不気味な存在であり、今年も上位に食い込んでくるのではと予想されます。僕の見立てでは今年の先頭集団はこれらの4校に絞られており、優勝校もこれら4校の中から出てくると予想します。
では、この4校についてもう少し詳しく見ていきましょう。
東洋大姫路(秋V、秋近畿V、センバツ1勝、春V、春近畿V)
今年の東洋大姫路は、近畿大会を秋春連覇した成績が示す通り近畿No.1の実力を誇っており、夏の県大会においても優勝候補の筆頭であることは誰もが認めるでしょう。春季大会では、昨秋の絶対的エース・阪下くんや2番手の末永くんを怪我で欠きながらも、木下くん、西垣くんといった3番手以降の投手陣が力投を見せ見事近畿を制し、投手層の厚さを存分に示しました。打撃陣も上位から下位まで長打力があり、キャプテンの渡邊拓雲くんをはじめ、木村くん、高畑くん、白鳥くんなど強打者がズラリと並びます。一度繋がりだすと切れ目のない打線となり、爆発力はまさに兵庫No.1と言っていいでしょう。さらに伝統の堅守も健在で、バントなどの小技もソツなくこなし、走塁意識も高く、まったく隙のないチーム作りができています。
阪下くん、末永くんの状態が不透明ですが、もし復調すれば夏はさらに盤石なチームになることは間違いなく、万一間に合わなかったとしても他チームにとっては最大の壁となるでしょう。

報徳学園(秋ベスト32、春準V)
春季大会で見事準優勝に輝いた報徳学園は、高いチーム力を誇っています。投手陣は岡田くんを中心に、中尾くん、荒井くんといった好左腕を何枚も擁し、野手も兼ねる山岡くんも右の切り札として控えています。春季決勝戦では岡田くんを温存しながらも、荒井くん、中尾くんのリレーで強力な東洋打線を2失点に抑えており、夏に向けて大きな自信と手応えを得ているはずです。打撃陣も単打と機動力で得点を重ねていく堅実さがあり、下級生の頃からベンチ入りしている主砲の眞栄田くんや2年生の岸本くんなどは長打力もあります。加えて、東洋大姫路と同様こちらも伝統の堅守は健在であり、両チームで甲乙つけ難い堅さがあります。2年連続で夏の甲子園を目指す報徳学園は、東洋大姫路にとって最大のライバルになるでしょう。

神戸国際大附(秋4位、春4位)
'21年の夏以来甲子園を逃している神戸国際ですが、チームとしての強さは健在であり、今年も優勝候補の一角であることに変わりはありません。今年の神戸国際大附は打撃力に目を見張るものがあり、クリンナップを打つ竹田くんや中井くん、2年生の林くんなど、長打力のある選手を多数擁しています。打力は東洋にも引けをとらない強さがあるように見受けられます。投手陣は軸となる存在がなかなか定まっていない印象でしたが、中塩屋くんを中心に豊岡くん、黒川くん、本並くんなどが継投で繋ぎ、試合を作ることができます。春までは要所でのミスが敗戦に繋がっていましたが、ポテンシャルは非常に高いチームです。投打がうまく噛み合い、守備のミスがなければ東洋大姫路にも勝てる力を秘めており、優勝を狙えるチームだと思います。

明石商(秋ベスト32、春3位)
今春3位となった明石商の実力は、昨年と同様未知数な部分が多いです。前チームと同じく、現チームも昨秋は早々に敗れ、今春では試合ごとに先発メンバーや打順を変更し、選手交代も積極的に行っていました。投手陣は昨夏の準優勝エース・横山くんを軸に、仁井田くん、横井くん、仲西くん、玉田くんといった右腕を多く擁し、左の切り札・石原くんも抜群の存在感を放っています。攻撃陣は単打と小技でコツコツ繋ぐスモールベースボールが特徴である点に変わりはありませんが、キャプテンの山内くんをはじめ、クリンナップには長打力のある選手も揃っています。春季準決勝では東洋大姫路に5回コールドで完敗し、力の差を見せつけられる結果となりましたが、名将・狭間監督は毎年夏へのチームの仕上げ方が巧く、2年連続で決勝進出していることが証明しているように、今年も不気味な存在であることに間違いありません。選手の頑張りと監督の策が上手くハマれば、他の強豪校を負かす力は十分に秘めています。

その他
番狂わせを起こしそうないわゆるダークホース的存在としては、社、滝川第二、神戸学院大附などが挙げられます。特に毎年上位に食い込んでくる社は、秋春ともに早々に敗れたため経験値的に他の強豪と大きく差をつけられている印象ですが、その分能力が未知数であり、この夏にうまくピーキングできていれば上位進出を果たすポテンシャルを秘めています。滝川第二も上位4強に引けをとらない総合力があり、神戸学院大附も投打のバランスが良く、右腕・谷口くん、左腕・浅中くんなど好投手の活躍が期待されます。これらのチームの中から、上位の戦いを良い意味でかき乱すチームが現れる可能性は大いに考えられます。
ズバリ、優勝しそうなチームは!?
上で述べた通り、今大会僕が考える優勝候補は4校であり、本命に据えるのは東洋大姫路です。この1年間の戦いぶりを見る限り、やはり総合的なチーム力と経験値で東洋大姫路は他を一歩リードしている感が否めません。負ける姿もなかなか想像し難いほどの完成度があると考えています。ただ唯一弱点を挙げるとすると、試合によっては打線が湿りっぱなしになってしまう時があり、特に左腕投手に対しての苦手意識が若干あるような印象を受けています。その弱点を考慮すると、もし東洋大姫路を破るチームが出るとするならば、好左腕を多く擁する報徳学園に最もそのチャンスがあるのではないかと思います。また、中塩屋くん、黒川くんという計算できる左腕を2枚擁する神戸国際大附も、打撃力は高いのでうまくハマれば東洋大姫路に競り勝つ力があるのではないかと思います。春季大会で東洋大姫路に完敗した明石商は現チームに限って言えば相性的に分が悪い印象を拭えませんが、くじ運と戦い方次第では十分に優勝を狙えるのではと思います。
これらをまとめると、今大会は本命=東洋大姫路、対抗=報徳学園、神戸国際大附、大穴=明石商、という見方ができます。
ついでに、これはあくまで参考資料となりますが、これら4校の公式戦直近5試合の対戦成績をまとめた表を貼っておきます。

2つのジンクスの間で揺れる東洋大姫路
前回までの記事で紹介してきましたが、2校代表制となった2018年記念大会を除き、兵庫県には「春優勝校は夏負ける」というジンクスが2011年より続いています。これは東洋大姫路にとっては喜ばしくない凶兆データと言えますが、一方で春季近畿大会で優勝したことにより、喜ばしいジンクスも自らの手で掴み取っています。それは、2016年から2024年にかけて、現在8大会連続で「春近畿王者が夏の甲子園に出場できている」、というジンクスです。下記に簡単な表を紹介しておきます。

これは東洋大姫路にとって前述の凶兆データを覆すほどの吉兆データです。
このように、今年の東洋大姫路は2つの相反するジンクスの間で揺れることとなります。あくまでジンクスに過ぎませんが、果たしてこれが吉と出るのか凶と出るのか、東洋大姫路はどちらの連続記録を阻止するのか、非常に行く末が気になりますね。
おわりに
以上、ここまで夏の行方を占ってきました。夏を楽しむための参考としていただければと思います。
兵庫県大会は勝敗が時の運となることが非常に多く、それだけドラマ性に富んでおり魅力的です。果たして今年はそんなドラマが生まれるのでしょうか。大いに楽しんでいきましょう!
最後に、選手の皆さんのご活躍を心よりお祈り申し上げます!頑張ってください!
