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VO2Maxが教えてくれた「体の革命」——朝食と自重トレが、静かに心肺を鍛えていた


iPhoneのヘルスケアの画面をスクロールしながら、少し驚いた。

3月に39.5だったVO2Maxが、5月を経て50の大台に乗った。

今はほんのり落ちたけど、まだ50に近い数値


大したことはしていないつもりだった。
でも、数字は正直だった。

今日はこの「体の中で静かに起きていた革命」について、科学的な視点も交えながら書いてみたい。

そもそも「VO2Max」って何だ? 正確に定義しておこう


VO2Max(最大酸素摂取量)とは、「1分間に体重1kgあたり何mlの酸素を最大で取り込めるか」を示す指標だ。単位は ml/kg/min。

簡単に言えば、「エンジンの大きさ」だ。

走っているとき、筋肉はATP(エネルギー)を作るために酸素を消費する。このとき心臓が酸素を多く送り込めるほど、筋肉は長く・速く動ける。VO2Maxが高いということは、その「酸素の高速道路」が太く、流量が多いことを意味する。

一般的な目安はこうだ(男性・成人):

私が3月に39.5だったのは「平均的」。
そして50近くになった今は「良い」の領域に入りつつも、そろそろ「非常に良い」が見えかかっているところだと分かる。

私のVO2Max遍歴——記録が語るもの


振り返ると、こんな軌跡がある。

- 長年:40〜42あたりをウロウロ
- 2023年6月〜10月:謎の急上昇 → 49.2(この時何をしていたかが謎)
- 2024年12月1日(フルマラソン直後):39.5
- 2025年3月22日:39.5(低迷中)
- 2025年ゴールデンウィーク:50に到達

この変化の中で、明確に「変えたこと」がある。

① 朝食を食べ始めた
② 筋トレ習慣を作った(1月〜)

変わったのはこの2つだけだ。

なぜ「朝食」でVO2Maxが上がるのか——科学的考察


正直、最初は半信半疑だった。
「朝飯食ったくらいで心肺機能が上がるわけない」と。

でも、調べると面白い仕組みが見えてくる。

心拍数と自律神経の安定


空腹状態は、体にとって軽いストレス状態だ。コルチゾール(ストレスホルモン)が上昇し、交感神経が優位になる。これが継続すると、安静時心拍数が上がりやすくなる。

VO2Maxの計算式に「最大心拍数」と「心拍数の変動域」が関係してくる。
安静時心拍数が高いと、その変動域が狭まり、結果としてVO2Maxの推定値が下がるのだ。

逆に朝食によって血糖値が安定すると、副交感神経が正常に機能し、安静時心拍数が落ち着く。
これがVO2Max改善の一因として考えられる。

運動中のパフォーマンス底上げ


朝食を摂ることで、運動時の糖質供給がスムーズになる。
特にグリコーゲン(筋肉・肝臓の糖質貯蔵)が十分だと、同じ運動強度でも乳酸が溜まりにくく、より長く有酸素運動域を保てる。

これが繰り返されると、心臓の一回拍出量(1回の拍動で送り出す血液量)が徐々に増え、心肺機能そのものが底上げされていく。

> 仮説:朝食 → 血糖安定 → 自律神経安定 → 安静時心拍低下 → VO2Max上昇

この仮説の検証として、私は「3ヶ月後に朝食をやめてみる」というA/Bテストも頭に入れている。

自分の体を実験台にする、これが一番信頼できるデータだ。

なぜ「ライトな自重トレ」でVO2Maxが上がるのか


HIITや長距離走がVO2Maxを上げるのは有名な話だ。でも、コーヒーを淹れながら腕立てとスクワット程度の自重トレで上がるのか?

実は、上がる。

筋肉量と酸素需要の関係


筋肉は「酸素を消費する臓器」だ。
筋肉量が増えると、体全体の酸素需要が高まる。これに応えるために、心臓は徐々により多くの血液を送る能力を獲得していく。

いわば「需要が供給を育てる」メカニズムだ。

自重トレーニング(私の今の習慣は毎日の腕立て・スクワット・斜め懸垂・ネガティブ懸垂)で筋肉量が増えると、日常的な酸素需要が底上げされ、心肺系がそれに適応していく。

ミトコンドリアの増殖


筋力トレーニング、特に大筋群(下半身・体幹)を使うスクワットは、筋細胞内のミトコンドリア密度を高めることが複数の研究で示されている。

ミトコンドリアは「酸素からエネルギーを作る工場」だ。
この工場が増えると、同じ酸素量からより多くのエネルギーを生み出せる。
これはVO2Maxの実質的な向上につながる。

体脂肪率の低下効果


筋肉が増え体脂肪が落ちると、VO2Maxは体重あたりの数値として自動的に上がる。
(VO2Maxの単位が「ml/kg/min」であることを思い出してほしい)

私の体でも、体重はほぼ変わっていないのに体脂肪が落ち、筋肉量が増えている。
これが数値改善の一部を担っている可能性は高い。

> 筋トレ → 筋肉量増加 × 体脂肪低下 × ミトコンドリア増殖 → VO2Max上昇

「体内年齢39歳」が示すもの

実年齢49歳で、体組成計が示す体内年齢が39歳になった。

これは単なる自慢ではなく、体の状態が確実に変わっているサインだと受け取っている。

目指しているのは:

- 体重:67kg(現在から約マイナス5kg)
- 体脂肪率:12%
- VO2Max:52以上(マラソンでサブ4が現実的になるライン)

この3つが揃った時、「走れる体」は完成する。

これからやること——続かないことはやらない哲学


HIITは魅力的だ。VO2Max向上に最も効率的な手法の一つとされている。

でも、続かなければ意味がない。

だから今は、続けられる負荷を少しずつ上げる方針を取る。

- 3kmランを週に1〜2回は5km走に切り替える
- 上り坂を「歩く」から「たまに走る」にアップグレード
- コーヒートレーニング(腕立て・スクワット)を継続
- ネガティブ懸垂・斜め懸垂を習慣に組み込む

これで十分だ。
むしろこれが「複利の効いた改善」になる。

まとめ——記録が体を教えてくれる


4月、大したことは何もしていないと思っていた。

でも数字は言っていた。
「いや、ちゃんと変わっているよ」と。

Apple Watchというウェアラブル端末があるから、こうして振り返ることができる。
記録があるから、仮説が立てられる。
仮説があるから、次の行動が決まる。

VO2Maxは、体の「通知簿」だ。

朝食という小さな習慣変化が、心肺機能という根幹に影響を与えていた。

ライトな自重トレが、ミトコンドリアレベルで体を変えていた。

49歳の体は、まだ革命の途中にある。

だからこの記録を、これからも続けていく。


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