やっぱり豊作かどうかはわからない
「令和の米騒動」について意見発信していたら、農家の方や流通業者、農業普及員の方々などが情報提供してくれるように。それらを聞いてると、今年2025年は、政府によるとかなりのコメ増産になってるというけど、「それが本当かはまだわからない」というのが正直なところ。
岐阜県のある地域はそこそこ豊作だったという話があるけれど、長野県の佐久地方では不作だったという。この地域はコシヒカリの品質が高く、収量も多いところなのだそうだけど、普段は12俵(720kg)とれるところが今年は10俵足らず(590kg)だったそうで、「豊作とは信じられない」という。
東北でも「うちは不作だった」という話が出てるし、本当に全国的に豊作だったかはわからない。政府は昨年までの作況指数をやめて、新方式で収量を予測したというけれど、ふるいの目を少し大きくした(農家がよく使うふるいに合わせた)くらいで、そんなに劇的に調査法を改善したわけでもないみたい。
そりゃまあ、調査する人員をはるか昔にガクンと減らしてるのだから、特定の場所で調査したのから推測するしかない。調査場所で豊作だったら、「全国的に豊作」という予想が出ても仕方ない。調査個所も大幅に変更することも難しいだろうから、予想の精度は高くない恐れがある。
あと、仮に政府の予想通りの結果だったとしても、不足する恐れがある。それが「ふるい下米」。米粒をふるいにかけると、小さな粒は下にくぐり抜けてしまう。それがふるい下米。2022年までは、だいたい一定量のふるい下米が発生していた。ところが23年、24年は。
ふるい下米が激減した。2年間で30万トン。ふるい下米のうち粒がまだしも大きめのものは、レストランや食堂など、業務用のおコメとして安く出荷してたりしていた。ところがふるい下米が不足したために業者が慌てて、ふるい上の上等のおコメを仕入れた。これが令和の米騒動の発端でもある。
なぜふるい下米が減ったのか。23年、24年ともに天候がよく、米粒が大きく育ったこと、それでもふるいの下に落ちた米粒は、精米してみると砕けてしまって、家畜のエサにもできなくなってしまったから。猛暑で砕け米が増えたのが痛かった。
つまり、昨年24年は、ふるいの上の大粒のコメだけ見ればそこそことれていたのだけど、ふるい下米が激減したために業務用が不足したということ。まとめると、「ふるい下米と上の大津部のコメの合計でいうと、不作気味だった」ということ。
これと同じことが今年も起きる可能性がある。ふるい下米が少なければ、業務用のコメが不足する。しかし政府の調査では、ふるい下米は考慮に入れない。ふるいの上の大粒のコメが増えても、ふるい下米が少なければ帳消しになる恐れがある。つまり、豊作ではない恐れもある。
そんなこんなで、政府の発表通り、コメが本当に豊作だったのかどうかはわからない。年明けくらいにならないとわからないらしい。もし政府の予想が外れても、それはそういう調査なんだから限界がある。本当、難しい。
