リーダーは「頑張る」側ではない、頑張る部下に驚き、喜ぶ側

この記事を読んで思い出すのは雪印の事件。牛乳飲んで食中毒起こした件で記者たちから追い回され、社長が逆ギレして「寝てないんだよ!」と怒鳴ったら記者から「こっちもですよ!」と言い返された話。

高市首相「0〜3時間睡眠」への米国人の反応 「国の運営など任せる気になれない」「なんとひどい手本か」(クーリエ・ジャポン) https://news.yahoo.co.jp/articles/1371b3214e26837e4ed28e666baa407c89425220

子どもの頃は、頑張ったら大人がほめてくれた。偉いね、と。部下の間はがんばるとほめてくれた。偉いね、と。この結果、「頑張るとほめてくれる」という回路が私たちの中で生まれがち。でも、「頑張れば他人はほめてくれる、認めてくれる」という思考は、実は幼児性。

幼児の口ぐせは「ねえ!見て見て!」。親を驚かしたい、大人を驚かさたい。幼児の強烈な欲求。これを大人は知っているから、子どもが驚かそうと企んでるのにあえて乗って「おお!すごいねえ」と驚いてみせる。鋭くなり子どもはますますハッスルして次のおどろかすねたを探す。驚かす、というのは、人間の学習意欲を高める大きな要素であるらしい。ただし。

大人になるということは、子どもや部下を育てる立場になるということ。つまり、「驚かす」側ではなく「驚かされる」側になるということ。敢えて「驚かされる」側に立つことで、子どもや若者たちの成長意欲を促し、やる気を刺激するのが大人の役割。けれど。

高市氏は「頑張る」ことで人から認められる経験を積み過ぎたからか、自分が頑張るばかりで、周囲の頑張りをどう引き出せばよいのかという点に意識がまだない様子。

他人を自分の頑張りで驚かそうとするのは幼児性。リーダーのすることではない。リーダーは逆に部下の頑張りに驚き、その成長を促す立場。日本のトップに立つ人間が幼児性を持っていては、誰が子どもを、若者を育てるのだろう?トップまで「ねえ、見て見て!ぼく、わたし、頑張ってるよ!ほめて!認めて!」では困る。

トップは、むしろ部下たちの頑張りをよく観察し、それに驚くようにして、成長を促すのが仕事。そこ、高市氏はまだ勘違いしてるのだと思う。

まあ、安倍元首相にほめられて育ってきた人だから、その期間が長い分、思い違いするのも無理はない。大企業の社長(当時の雪印の社長もだが)でもその手の勘違いしてる人は多いので、無理もない。

しかしさすがに欧米のリーダーで寝てないことを自慢できると考えるのは皆無と言ってよいだろう。リーダーは、トップは、寝てないことは何の自慢にもならないし、ほめることでもないし、何の免責にもならない。むしろ寝てないリーダーは「アホか!危機管理なっとらん!と罵られて当然。

これを機会に高市氏には、トップやリーダーというものは、頑張ってるから認めてもらえるものではないこと、むしろ部下たちの頑張りに驚き、認める側の立場に変わったことをご自覚頂きたいと思う。

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