見出し画像

はち


こんにちは。

今日は天気がとてもいいですね。

もうすぐ四人来る予定らしいですよ。

どんなのか楽しみですね。

騒がしい連中じゃないといいですが。

名前は…

鳴沢 東伍 27歳

佐良谷 巳和 30歳

大徳 凅筆 51歳

良守 摩徒 16歳

なんだか大人しそうで少し安心しました。

心強いです。

名前は読めませんけど。

今日は午後の予定だけなので今は暇ですね。

今日は8日の木曜日なんですね。

最近は曜日の感覚が変になってきています。

頭が重たそうですね。

このままいくと体調が崩れますよね。

でもあと少しなので平気です。

あっ

もう時間ですか。

こんにちは

ようこそ。

えっ うん、はい

まだゆっくりします?

まだしたいです…

東伍といいます

ああ、そうですか。名前を見ました。

はい

良かったです

僕、どうしてもしたくて

チラシでみて

ああ。

気づいたら貼ってあって

したくなってきて

私も分かりますよ。

でしょうね

あなたはなぜここにいるんですか?てっきり無人かと

当番なので。

あなたと話していると気分がいいですね

ありがとうございます。

もう行きますね

はい。では。

一人するのにも疲れるものですね。

今ここにいるのは…347人ですか。

人がたまってきました。

もうすぐですね。

静かで落ち着きます。

筆も進みます。

逃げられないのも良いものですよ。

何も変わらないので。

あのビルだって元は私達だったのですよね。

もう日が暮れますね。

今日はここで終わりにしておきますね。

片手で書くのも悪くないですね。


こんにちは

こんにちは。

ここであってるの?

ここであっていますよ。

良かった。

何してるの?

文字を書いています。

日記?

でもあります。

楽しい?

特には。

なーんだ

見てよ、このアタマのやつ

似合ってますね

家にあったからさ

良いんですか?

いいのいいの

どうせいらないから

おしゃれしないの?

そういう趣味ではないです。

そっか

ぼくさ、ここくる前、お母さんに泣かれた!

そうですか。

初めて見たからさ、びっくりした

何歳ですか?

ぼく?ぼくはね、30歳だよ

お母さんは。

ん〜、60くらい

そうですか。

ま、最近顔見たから、あんまり思い入れないけど。

それでいいと思います。

椅子に座って寝てしまいました。

一人の空間を壊されてしまうのは久しぶりです。

なんだかもうすぐ時が来る気がします。

気配がしますね。

頑張ります。

雲が2つ見えます。

雲の単位ってなんなんですかね。

どのくらいを1とするのですかね。

私達と一緒なのですかね。

雲が1に近づいてきました。

片付けでもしますかね。

案外殺風景なのねぇ

こんにちは。

あら、こんにちは

あなたがしてくれるの?

違いますよ。あちらにいっていただかないと。

そうなのねぇ

今何人待ちなの?

待ち時間はありませんよ。

へぇ お金もただなんでしょ?

そうですね。

素晴らしいじゃない!

そうですか。

私ずっと心待ちにしていたの!

私、チラシ見て来たんだけど、ほらちゃんと、条件もクリアしてるでしょ?

ですね。

私はねぇ、くだらない人間関係とか思いやりとかにもう飽きたのよ

そうですか。

みんな私のことをどう思ってるか知ったこっちゃないけど、私にはこれしかないのぉ

はい。

あなたもそう思うでしょ?

え?や、そ、うん

僕は別に楽しいからいてもいいかなって思うけど

そういう人もいるわよねぇ

私は行くわねぇ

じゃあねぇ またね!

はい。

そんな速くいかなくても。

定員はまだ埋まってませんよ。

まあいいか。

あっ




こっ










ごとっ





危な〜い。

持っていたペンで突き刺したからギリギリ音を出さずにすんだ。

ゆっくり………

ゆっくりと…………………………


 
よし。

危ないところだった。

今日は災難が続きますね。

あ。

「え?」

こんにちは。

「え?あっ、こんに…え?首?頭もっ、」

条件が満たされてしまった。

見られてはいけなかったのに。

ですが、ちょうど良いです。

人数は間に合いました。

あなたは何という名前ですか?

「はァ、わ、たし、は、摩徒、です」

ああ!あなたが最後の。

「く、くび…」

そんな怖がらないで。

ひと ですよね。

ひとはいつでも歓迎ですから。

ね?

もう始まってしまいましたけど、まだ間に合いますので。

「はじまり?」


   バキッ  

          ぐっ ぐっ


「わぁッ は あぁあッあっ き、う」

摩徒さんは

熱殺蜂球

をご存知ですか。


「うわあっ、知っては、います」

そうですか。

「あの、蜂の、スズメバチ、を、囲むやつ、でっすよね」

よくご存知で。

オオスズメバチは攻撃をする前、偵察をしに来ます。

ニホンミツバチはオオスズメバチに攻撃されないために、偵察役のオオスズメバチを巣の中におびき寄せて殺します。

そこで使われる一撃必殺の技が、熱殺蜂球だそうです。

体温を上げて、

蒸し殺す。

少し前の地球で学びました。 

「は、はい、そうです、か」

私達は、それをします。

「は」

私達は、地球を殺しに来ました。

「はあ?」

「なんで、」

私達の目的は、ニホンミツバチのような、攻撃されないためではありません。

増えすぎたからです。

単なる掃除です。

私達は清掃員です。

まあ、そういう意味では、身を守るというニホンミツバチにも似ているかもしれませんね。

前までは、普通に隕石を落としたり、思想を操作したりしていました。

今回は試しにやってみました。

飽きてきたので。

本来は、もともと地球に存在していた異星人やら、私達が操作した、いわゆるギフテッドやらで済ませようとしたのですが、いかんせん、この地球は大きかったので。

チラシ?を配って、ひとにも手伝ってもらいました。

後ろ、みてくださいよ。

「ひっ」

あれらは、すべて私の仲間です。

顔は覚えてませんけどね。

「うっ、うわ」

ひとですが、ひとではありません。

助かりたいですか?

「あ、う、うん!はい!!はい!はい!」

そうですか。

「そのため!そのために、この頭巾だって、つけてき、きました!ほら、チラシに書いてあった、首の」

意思を持った時点で、もう助かっていますよ。

良かったですね。

摩徒さん。




さて、そろそろしますか。




……やっと当番が終わりました。

8番目の地球にふさわしい最期でしたね。

今回の地球はうるさい人が意外に多かったですね。

ですが操りやすかった。

もうしばらく当番は来なさそうなのでゆっくりとしましょうかね。

かなり、仲間も増えたので。



いいなと思ったら応援しよう!