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神々の沈黙 最終章 時の観測者





第一節 約束の朝

夜明けは、音もなく訪れた。

東の空が群青から淡い藍へ、そして薄桃色へとゆっくり色を変えていく。

夜露をまとった草花は朝日に照らされ、小さな雫を宝石のように輝かせていた。

神殿を吹き抜ける風は穏やかだった。

一万二千年という果てしない歳月を見守り続けたその場所にも、今日という新しい朝は、何事もなかったかのように訪れている。

崩れた石柱。苔むした石畳。静かに流れる小川。

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