「安全で、少しだけ静かな場所の話」の感想
こっぺぱんさんの「エッセイ:一般社会を生きる」を読みました。
「安全で、少しだけ静かな場所の話」
大切なことは、ゆっくり動く。
私がnoteを始めたのも、そういう理由だったと思う。
すぐには伝わらなくていい。
じっくり読んでもらえなくてもいい。
それでも、誰かひとりに届けばいい——そう思いながら、言葉を置いてきた。
そう思いながらnoteを開くと、人の記事のコメント欄にすぐに受け取れるものが流れてくるのを目の当たりにする。
「おめでとう」「すごいね」「よかったね」。
やさしい言葉が行き交う、穏やかな場所。悪くない。
うらやましくなるけど、優しい言葉にほっとする。
でも、ときどき思う。私が本当に出会いたいものは、ここにあるだろうか、と。
正直に言えば、フォロワー数もビュー数もスキの数も、気にならないといえば嘘になる。
読んでほしいし、フォロワーも増やしたいし、スキだってたくさん欲しい。
それが本音だ。
でも、それだけになると、少し寂しくなる。
安心はあるけれど、本物じゃない気がして。
私が一番うれしいのは、コメントをもらったとき。
noteのメール機能から、誰かがわざわざ言葉を送ってくれたとき。
そのとき初めて、本物の安心を味わう。
ひとりじゃない、つながっている人がいる、と。
「秘宝館」「ショートホラー」「海女と蛸」「写真集」いろんな記事を当たり前のように発表している彼が、静かな詩を書いた。
タイトルは「安全で、少しだけ静かな場所の話」。
多彩な表現を持つ人だと思っている。
でも、この詩を読んで、少しだけ違うことを感じた。
表と裏、ではない。もっと奥にある、核のようなもの。
この人は、それをあえて見せないようにしているのかもしれない、と。
勝手な直感かもしれない。でも、詩の中にこんな一節がある。
誰かの中にあった「まだ言葉にならなかったもの」が、静かに、そっと、置き去りになっているのかもしれない
この言葉を書いた彼が、自分自身の「まだ言葉にならないもの」をここに置いた気がした。
フォロワー数、スキの数。
それだけが可視化される場所で、本当はゆっくり動きたい人がいる。
大切なものに出会って、会話して、感動して——それがしたくてnoteを始めた人が、いる。
この詩は、そのことを静かに、丁寧に書いている。そんな気がした。
あなたが「まだ言葉にならなかったもの」を私の中で咀嚼した。
本当のことは、目には見えないよ。星の王子様の言葉を贈ります。

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