転勤族|泣かなくても、強いわけじゃない。人見知りな息子の転園
「家にいられるんだよね?」
引っ越しの日、にこにこしながら息子が言った言葉です。
人見知りで、環境の変化が苦手な息子。
それでも、彼の中にはちゃんと“安心”を見つける力がありました。
息子はこれまでに2回の引っ越しを経験しており、
最初は保育園、次に幼稚園、そして今も新しい幼稚園に通っています。
今日は、そんな息子の転園の日々を振り返ってみます。
〈0歳のころ〉ママの体力が限界だった日々
最初の転勤は、息子が0歳のころ。
当時は私が働いていた企業主導型保育園に通っていました。
娘のときと同じように、赤ちゃんの頃の引っ越しはただただ可愛く、本人はすぐに新しい環境に慣れてくれたと思います。
けれど、私のほうは体力も気力も限界。上の子が引っ越しで気持ちが不安定になっていたので、フォローが必要でした。
そんな母を見て、息子は何を感じていたのでしょう。
引っ越し前は保育園に通っていましたが、転居先では預け先が見つからず、入園までの1年ほどは家で過ごす日々が続きました。
ちょうどコロナ禍も重なり、文字通り、家の中でばかり過ごす毎日。
今思えば、私自身も少し心が疲れていたのかもしれません。
娘のときは抱っこであちこち出かけていたのに、息子のときはそんな余裕もなく、記憶もあまり残っていません。
それでも、上の子の幼稚園つながりや社宅の人付き合いがあったおかげで、完全な孤独にはならずにすみました。
〈3歳のころ〉人見知りな息子の転園
息子が3歳、年少のころ。
幼稚園を転園しました。
人見知りな性格で、前の幼稚園でも先生に話しかけるまでに1年かかりました。
ある日、先生が
「〇〇くんに話しかけてもらえたんです!」
と嬉しそうに報告してくれたのですが、私は思わず
「え?今まで話しかけてなかったの?」
と驚いたのを覚えています。
ようやくお友達とも打ち解け、楽しく過ごせるようになったころ。
また引っ越しの日がやってきました。
娘のときは大泣きだったので、私は身構えていました。
けれど、息子はにこにこ。
お友達や先生に手を振り、あっさりとお別れをして新しい土地へ。
落ち込む様子がないのが不思議でした。理由を聞くと、
「家にいられるんだよね?」
と嬉しそうに言いました。
どうやら、ママと一緒に過ごせる時間を心から楽しみにしていたようです。
しかし、「新しい幼稚園に入るよ。いろんなところを見てこようね」と話すと、少しがっかりした表情。
息子にとって“家でママと過ごす時間”こそが安心の証だったのだと思います。
〈新しい幼稚園〉お友達の力
新しい幼稚園が決まり、また環境が変わることに、私のほうが不安を感じていました。
けれど、すぐお友達が息子を誘ってくれて、自然に輪の中へ入っていきました。
1週間もすると「幼稚園に行きたくない」という言葉は聞かれなくなり、今では毎日楽しそうに通っています。
年齢的な心の成長もあるのかもしれませんが、あのとき息子を誘ってくれたお友達の存在が大きかったと思います。
ある日、「〇〇くんは、僕のこと好きなんだよ」と誇らしげに話してくれました。
「あなたも好きなんでしょ?」
と聞くと、
「〇〇くんが先に好きになったの」
と照れくさそうに答えました。
どうやら順番が大事らしいです。
息子の転園は、お友達に支えられた穏やかなスタートでした。
それでも、先生にはまだ心を開ききれず、困ったことを自分から伝えるのは難しいようです。
少しずつ、先生とも話せるようになってきたと聞き、ゆっくりと成長していることを感じています。
泣かなくてもドキドキの引越し
息子は、まだ5歳ということもあり、ママがそばにいれば、とりあえず安心して新しい環境に飛び込んでいけるようでした。
子どもによって、引越しの反応は本当にさまざま。
泣かないから転勤族に向く子というわけではなく、それぞれ子の中に小さな葛藤や不安があるのだと思います。
娘のときと、ぜひ比べて読んでみてください☺️
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