【特別編】行くよプレミア! − 133
私には夢がある。
正確には、夢があった。
…って、感じかな
ケント・デザーモ
あの人を背に乗せて、海の向こう岸を黙らせる。
ギャフンよ!
それが、私の夢だった。
なのに ― カワウソ。
すぐに分かった。
六十キロ以上の「何か」を背負わされる屈辱。
涙が出そうよ、私。
デザーモの灼熱の鞭で、私は芸術になってゴール板を切る。
その一瞬のために、生きてきた。
な、なのにカワウソ……。
* * *
感じ悪いったらない。
ちょ、酷すぎじゃない?
確かに速いけどさ、カワウソ魔法少女だって、自力で函館くらい行けるわよ。
……まあね。
ちょっとはビビってる。
ねえ、知ってる?
秀吉の大仏。
そう、大仏。
焼け落ちたんじゃなくて、自力で歩いて逃げた?
何それ、意味わかんない。
ハァ……ほんと、訳わかんない。
ね、誰か責任者呼んでよ。
えっ!?
秀吉は死んだ!?
バカにすんな、知ってるワ💢
しかも、その大仏が、
い ま さ ら 、函館で暴れてるって?
「はあっ!?」
それしか言えないっしょ、フツー
で、ギルドは言うわけ。
「君のハーローイーンでしか倒せない。」
― 調子良すぎじゃない?
言ってやった。
ちゃんと、言った。
ギャル舐めんな!
いいよ、やる。
大仏ボコって、私はプレミアで魔法少女
いや、世界一のカワウソ魔法ギャル少女になるんだから。
一番強い奴に、世界は従う。
……はずだよね?
いや、それにしても、この魔法馬少女、速くない?
あれかな?
なんつったっけ、サンデーサイレンス系?
まあ、ブライアンズタイムよりはメジャーよね、きっと。
* * *
「馬少女さん、ありがとうございます。」
そう言ったら、馬魔法少女さんは、はにかんだ顔をしてた。
陸と川のコラボだわ。
まあ、結構可愛いのね、馬娘…
もとい、馬魔法少女も。
そんなことより、カワウソが普段は海で仕事してるって、ちょっと恥ずかしい。
本当は、川!
川でナンボぢゃないの?
それでさ―
現場入ったら、頭きた。
マヂ大仏
マヂ卍💢
やったわよ、
ハーローイーン!
ドカンとやった。
粉々。
だって青銅よ?
紙屑じゃん。
日本での、最後のお仕事。
馬魔法少女にお礼を言おうと思って、
そしたら、やっぱり可愛いのよね、あの娘。
「プレミアでね。」そう言ったら、あの娘は、
「その前に、ケンタッキーとドバイがあるの。」って、言ってた。
人……いや、魔法少女も、それぞれよね。
でも、フランスに応援に行くのも、悪くない。
そう思った。
馬娘も結構可愛いいしね。
私はコンチネンタルマックスヒャッハーカワウソ魔法ギャル少女になる。
体重、落ちたし
新しい水着、買おうかな。
キワキワの、ちょっと危ないやつ。
フフっ。
ねえ、みんな。
そういうのも、見たいんでしょ?
……もう。
仕方ないなあ。
優音先生に、言っといて、ア ゲ ル ♪
* * *
優音先生とのコラボ企画
今回は、馬×魔法少女+私が大好きなカワウソ×ギャル魔法少女のお話。
絵師先生に作品のキャラデザをお願いするのじゃなく、 “ 絵が先 ” で後から物語をあてることができるのか?っていう実験作品という形の限定連作。
トップ絵に使用した、馬×魔法少女の透明かつ清らかな表情に一目惚れでした。
今回のコラボ企画に合わせて、優音先生も新たなカワウソ×ギャル魔法少女イラストをアップしております。
最後のイラストの “ 肉感 ” は衝撃的💥
そうそう、いつかドーバー海峡に戦場を移したカワウソ×ギャル魔法少女の活躍奇譚も書いてみたい🔥
このお話の次は、「量子力学ですが、何か?」の2話を書こうかな。
優音先生、今回はありがとうございました。
いつか、また何かやりましょう✡️

