ギリシア建築と美術の様式
【この記事の目的】
1.美術検定の合格に向けて、西洋美術史の流れをまとめた記事を作る
2.時代ごとに活躍した芸術家を別の記事で作成しリンク付けする
ギリシア文明は、地中海を中心に発展し、建築と美術において人類史に大きな足跡を残しました。ここでは、美術全体の表現様式である「クラシック様式」「ヘレニズム様式」と、建築の柱の様式である「オーダー(柱式)」についてまとめます。
ギリシア美術の様式
ギリシア美術は、時代とともに表現方法が変化し、それぞれ「クラシック様式」と「ヘレニズム様式」という独自の様式を確立しました。
クラシック様式
紀元前480年頃から紀元前323年頃までのギリシア美術の黄金時代を指します。
特徴: 均整の取れた理想的な美と、人間の理性や調和を重んじる精神が特徴です。完璧なプロポーションと静的な美しさを追求し、人間の肉体がいかに美しいかというギリシア人の思想を強く反映しています。
代表例: ポリュクレイトスの『ドリュポロス(槍を持つ人)』などが挙げられます。

ヘレニズム様式
アレクサンドロス大王の東方遠征以降、紀元前323年頃から紀元前30年頃までの時代です。
特徴: クラシック様式よりも感情豊かでドラマチックな表現、そしてより写実的な描写が特徴です。動きや感情、苦痛といった人間の多様な側面が強調され、より劇的な構図や躍動感のある表現が追求されました。
代表例: 『サモトラケのニケ(女神像)』、『ミロのヴィーナス』、『ラオコーン』などがこの時代の代表作です。



ギリシア建築のオーダー(柱式)
ギリシア建築では、建物の印象を決定づける柱と梁の様式を「オーダー(柱式)」と呼びます。主要なオーダーは以下の3種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
ドーリア式
ギリシア建築の中で最も古く、シンプルな様式です。
特徴: 柱頭(柱の上部)に装飾が少なく、質実剛健で力強い印象を与えます。柱身には縦溝(フルーティング)がありますが、柱の根元に台座がないのが特徴です。
代表例: アテネの『パルテノン神殿』などに多く見られます。

イオニア式
ドーリア式よりも繊細で優美な様式です。
特徴: 柱頭に渦巻き状の装飾(ヴォリュート)があるのが最大の特徴です。柱身はドーリア式よりも細身で、柱の根元には台座があります。
代表例: アテネの『エレクテイオン』などに用いられています。

コリント式
ギリシア建築の中で最も新しく、最も豪華な様式です。
特徴: 柱頭にアカンサスの葉をモチーフにした、複雑で豊かな装飾が施されています。柱身はイオニア式と同様に細身で、台座があります。
代表例: ギリシア時代後期からローマ時代にかけて特に好まれ、ローマの『パンテオン』などで見られます。

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