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晩夏 【自由律俳句】

路地が炭酸を吐いている

懺悔しながら天使の羽根を噛む

忠犬が送電塔にぶら下がる

金次郎の血が乾いている裏庭

葉タバコを栄養剤と交換する

駄菓子屋の蛙に睨まれている

名前のない神が徘徊する

夜通しの蝉に狂っていく時計

忘却された武道が丸まっている

昼下がりの妄想に蔦がからむ

廃プールの中心にイモリが浮かぶ

行き場のない犬が喉にさわっていく

役場の片隅で痰を吐いている

鳩の収穫が遅れている

鳩尾に旧石器が刺さっている

防災アプリから鉄の匂いがする


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