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2026年7月の月報 私の一日の過ごし方

一日の始まりは炊飯器のアラームから始まる。

毎朝、自分のお弁当を作っている。夜、寝る前にタイマーをかけて朝にはご飯が炊けるようにしている。iPhoneの目覚ましと炊飯器はほとんど同じぐらいの時間に私を起こしにかかる。


無印良品のアルミのお弁当箱(450ml)の半分に半合のご飯をつめる。夕べから解凍しておいた鶏もも肉をレンジで1分で蒸し鶏ができあがり。ほうれん草を適当な長さに切ってこれもまたレンジで1分。めんつゆをかけて、かつおぶしを混ぜておひたしができあがる。きゅうりを薄切りにして塩でもんで置いておき、水分をしぼってから千切りしたみょうがと混ぜる。赤梅酢とみりんを混ぜて簡易しば漬けを作り、ご飯にのせる。青じそをご飯の上に敷いて、そこに冷ました蒸し鶏をのせてラブパクソースを添える。すき間にほうれん草のおひたしをつめる。別の容器に小さく切り分けた台湾パイナップルつめて、小さな水筒に白だしを小さじ1弱とみそをお湯で割った具なしみそ汁を入れる。残りのご飯半合分は職場についてから食べる朝ごはん用におにぎりにする。具は小さく切って冷凍しといた明太子。あとは温めた麦茶を水筒に入れて、身支度を整えて出勤。

お弁当生活が始まったのは、二度目の一人暮らしを始めてしばらくたったころ、人事異動で職場が変わり、社員食堂が無い場所になってしまったのがきっかけだったと思う。自炊は好きだったので、じゃあお弁当でも持って行ってみようかと小さな二段式のお弁当箱を買った。お弁当なんて母に作ってもらっていた中学時代以来だったので、どれぐらいの量があれば自分が満足できるのかもわからなかった。朝、慌ただしく支度して卵を落として割ってしまって地団駄を踏んだり。夏の始めには、夜のうちに作っておいたお弁当をお昼にひらいたら、おかずのひとつが傷んで糸を引いていたり。なにごともやってみないとわかんなかった。

お弁当の写真を載せていると「いいですね、丁寧な暮らしですね」といわれることがある。丁寧な、暮らし? 日常は、遊ぶ金欲しさに(言い方)ただ淡々と事務職を続け、夜はひとりでもお酒を飲み、泥酔して帰宅して、最低限のシャワーも明日の朝の私に預ける始末だ。丁寧な、暮らし。ある意味、自分らしさを大切にするという丁寧な暮らしの枠の中には入っているかもしれない。
私の通っていた幼稚園は毎日お弁当で、キャラクターの絵が描いてあるアルミのお弁当箱を持っていくと、お昼にはスチームで温めてくれるシステムだった。その当時のお弁当のことは覚えていないけど、あまり冷凍食品を使う習慣がないのは幼少の頃の手作りの記憶かと思って母に聞いてみたら「あんたが小さいころには冷凍食品なんて無かったよ。あったらバンバン使いたかったわ」と。そうか、丁寧、っていうか手作りするしかなかったのか。

午前中にばりばりと仕事をしていてもお昼前に「今日のお弁当なんだっけ?」とカメラロールをチラ見してはひとりニヤニヤする。職場では12時にチャイムが鳴って一斉に昼休憩に入る。私はいそいそと誰にも気兼ねすることなく自席でお弁当のつつみを広げて、具なしみそ汁の水筒を開き、温かいみそ汁を一口飲んでからお箸を構えてお弁当にとりかかる。オーバル型のお弁当箱の左側をご飯、右側をおかずに向きを整えてから食べ始める。
おいしい。
本当に自分の作ったご飯が一番おいしいと思っている。

帰宅してお弁当箱を洗ったら、すぐにシャワーを浴びる。さっぱりして缶ビールを飲みながら明日のお弁当のことを考える。明日は金曜日だからカレー弁当の日だ。生姜とニンニクをみじん切りにしてちび土鍋に米油を入れて炒める。冷凍してあったひよこ豆の水煮を入れて、ツナ缶を開けて鍋に入れる。S&Bの赤い缶のカレー粉と、新大久保のアンビカショップで買ったシーフードカレーの粉を半々で鍋に入れて全体を混ぜる。あとは米を研いで水を少なめにセットして炊飯器のタイマーをかける。

私の一日は、お弁当に始まり、お弁当に終わる。




この文章は7/19に開催された「百万年書房北尾修一プライベート文章レッスン@夏森書店」にていただいたアドバイスを元に、提出した文章に加筆修正したものです。


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