【ショートショート】男と女のフォアボール
さぁ、ピッチャー振りかぶって第一球、投げた!
「どこに住んでいるの?」
ボール!
【これは、いけない質問でしたか?】
【こらはダメですね。生まれや育ちというのは、聞かないのがマナーです。まして、いきなりですよ?どうゆうつもりなんでしょうか?】
続く、第二球はどうくるか?
「いくつですか?」
ボール!!
【今のは、ワタクシでもわかります!女性に対して、なんてことでしょう?!はたまた、捕手の采配でしょうか?】
【これが許されるのは、せいぜい20代前半です。しかし、驚くなかれ、40代、50代でも平気でこれを聞いてくる方がおります。女性のいない世界で生きてこられたに違いありません。】
ピッチャー、緊張して手元が狂ったか。。。
注目の三球目!
「こどもはいるの?」
ボール!!!
【いったいどういうことでしょう!?初対面で何を確認したいのか?個人的にはデッドボールでもおかしくないと思いますが。。。】
【これはですね、こんなところにいるんだから、訳ありなの?という事でしょうね。こどもは目の前でほざいているあなたです、と心で思えばよろしいでしょう。】
さあ、後がないピッチャー。
どう立て直してくるのか?起死回生の4球目となるか!!
「本名は?」
ボール!フォアボールです。
【これはいかがでしょう?聞きたい気持ちもわからなくはないですが、、、】
【源氏名を使う職業の方々は、本名なんてないのですよ。それはまた別の人間なのですね。】
【そうですか。いやぁ~、実に的外れなピッチャーの投球でしたね。】
【はい、恐ろしいのは、実際にこのタイプが4割くらいいるという事ですね。坊や、いったい何を教わってきたの?と聞きたいです。】
【これが続くと、確かに疲れてしまいますね~。ライブチャット球場より、アナウンサー乙女野味方郎と、解説は白雪さんでお送りしております。】
キャッチャーが、ピッチャーに走り寄っていく。
このバッテリー、問題なのはどっちだ。
了
ここまでお読みいただき、ありがとうございました(●´ω`●)💕
