NO.21 母が借金した理由
なぜ母は借金をするようになったのか。
そしてわたしの夫に名義貸しを依頼したのか。
母はパチンコで負けると話をしてくれず、その日は大勝をしたのを聞いて借金の話を聞くと
「お父さんのクレジットカードの借金があって2か月に1回、月の始めに20万円の返済をしなきゃいけない。半ばになると16万円貸してもらえる。返済をしないとお父さんい連絡が行き殴られるからだ」と言った。
利息なのか覚えていないが20万を返済するのに資金がなく母は自らも消費者金融に借金し、これ以上借金が出来なくなり叔母の名義も借りた。叔母の名義もこれ以上の貸し出しが不可能になり、わたしの夫の名義を借りたと言うのだ。
叔母は近くに住んでいないのでこちらの方面に来た際に一緒に消費者金融や無人機で叔母が借りでカードや返済は母がしていると言っていた。
その中から不思議な話もあった。
「妹(叔母)の名義で借りる時20万貸してもらったら10万は叔母に渡している。でも20万円は母が返済する」とだった。
父は大した仕事はしていないく月の給料はざっくり20万円。そこから家賃や光熱費、定期代、食費、そして借金返済。
無論、まともに借金返済ができるわけでなく、借りては返してを繰り替えす状況だった。
2万円返済し1万5000円借りる。1万5000円に5000円を足して他の消費者金融に返済する。同じことを繰り返す状況なので元金すら減ることなく増える一方だった。
収入に応じて借金の限度は決まっているから、当然どこかのタイミングで借りれることができなくなる。
母、叔母、わたしの夫と借金の名義貸しをお願いしていた母。
パチンコをして勝った時に多めに返済したり、途中返済することは一切なかった。ただ不思議なことに約定日(返済日)にはきちんと返済をしていた。
叔母の名義が使えなくなるとわたしの夫の名義を利用した。
そこでも借出し限度額が一杯になると、母は知っている人を頼った。
母の友人、ご近所さん、中にはあるセールスレディだった。
ある日、母はわたしに
「今日お金を借りるから、青空も一緒に行って」だった。
妊娠中でおなかが出てきたわたし。
家から1時間以上離れた指定された場所に母が行くのを付き添わなきゃいけない。
セールスレディーのOさんは、笑顔を絶やさない50代のふっくらした女性だった。
喫茶店に行くと言うのでついていくと、母は何度も頭を下げ横に座っているわたしに「青空も頭を下げなさい」と言った。
コソコソしながらOさんは母に分厚い封筒を渡して
「大変な時はお互い様でしょ」と言った。
そして母はわたしに見たこともない紙に「ここにサインして。住所と名前も書いて」だった。
Oさんと母に促されるように書いた用紙は、加入申込書だった。
営業の数字を取るためにお金を出したOさん、お金が欲しいからわたしを加入させる母。
加入も0円ではない。月々1万円強の支払いが生じる。
母はわたしに「借金できる年齢じゃないからこうやってお金を用意すればいいし、返済は青空がして」だった。
今考えてもおかしな話だ。
Oさんに借りたのは50万円。
母はそのお金を手にしてパチンコ屋へ行った。
わたしは母と途中で別れ、駅のトイレに入ると下着に出血していた。
病院に行かないと…もうすぐ出産かなと思いながら
お金どうしようと思ったわたしだった。
