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note編集部「今日の注目記事」に選ばれるとどの程度のインパクトがあるのか

note公式さんに取り上げていただいた体験の共有と、創作論として「デカい魚を釣りたいのなら海辺に居続けよう」みたいな話をします。


実際の出来事と、この記事の目的

ちょっと珍しい経験をしたので、これは記録として書き残しておいたほうがいいな…という感じで新規投稿の画面を開きました。

一ヶ月ほど前のこと、以下のような記事を書いたところ、note編集部さんの「今日の注目記事」に選出されるという出来事がありました。

内容的には、私がこの3月に出版した書籍「人生の意味のつくり方」の制作の裏話で、紙書籍の活字を全部自分のノートPCで組んでいるよ〜という話になります。

おそらくですが、noteはプラットフォームとして「クリエイターを応援する」という姿勢をはっきりと打ち出しているので、その点でnote編集部さんの選出の好みとマッチしたのではないかなと思います。

書籍の制作というのは、まさに「書く」「つくる」のド真ん中ですし、普通に生活していて見ることのできない職業の舞台裏というのも、広く読者の興味を引きそうな話です。さらに、昨今では個人の手による出版物であるZINEの流行が一般ニュースでも取り上げられたりしているので、「旬の話題」としてもピッタリだったという点も大きい気がしています。

さて、今これを読んでくれているnoterさんも、「せっかく何かを書く以上はたくさんの人に読んでもらいたい」という気持ちは持っていることでしょう。こうした「書いた記事がnote公式に取り上げられる」というのも、目標のひとつとしてちょうどよい感じがしますね。(※ちなみに、ここで「取り上げられる」ではなく「取り上げられるような記事を書くor書けるようになる」という表現が先に自然に出てくる人は、たぶんクリエイターとしての素質があります。主語が自分にあるからです)

そこで、未来に向けてのモチベーションをモチモチさせていく上で大切なことは、夢を具体的にイメージすることです。これはけっこうよくある言い回しなので、深く咀嚼されずに聞き流されがち(言う側もテキトーに使いがち)だと想像しますが、個人的な解釈としては、その真意は「大きな目標を達成している人も、あなたや私のような普通の人間である」という点を実感のレベルに落とし込むことだと思っています。

私は書籍もnoteも真面目に書いてはいますが、noteのほうは半分息抜きのようなもので、その真剣さというのは趣味で釣りや草野球をやっている人のそれとさほど変わりません。つまり、リラックスしてやってはいても、地道に回数を重ねて力をつけた上で、今回の私のようにたまたま「自分なりに追求しているテーマと読者のニーズ(もしくはキュレーターの好み)が一致する」という幸運が起こると、そのときにホームランが生まれる(=運と実力が実を結ぶ)のだと思います。

というわけで、「noteを長く書き続けているといずれこういうこともあるよ」という感じで、この体験談を広く共有して、いつかあなたにもホームランを打ってもらうのがこの記事の目的です。

どんなふうに取り上げてもらえるのか

まず、単純に「起こったこと」の記録を時系列で見ていってみましょう。最初の動きとしては、以下のマガジンに追加されたよ〜という通知が届きます。

次に、Xのnote公式アカウントからの発信があります。note公式さんは平日に毎日、その日の注目記事を「朝刊」「夕刊」という形でかわいい画像にまとめて発信されていますが、そこに該当記事を掲載してもらえます。

朝刊に載っちゃったぜ

次に、今回の私の記事は単体でも改めて紹介してもらえました。ざっと見たところ、これは朝刊・夕刊に選出された記事のすべてを紹介してくれるわけではないようなので、私の記事がnoteのコンセプトと時流に合致したという幸運によるものかなと思います。

10万フォロワーの公式への掲載、感慨があります

次に、みなさん気になるであろうアクセス増加の影響について書いておきます。

どれくらいの反応があるのか

ざっくりですが、1万ビューくらいが発生するインパクトがあるようです。

これを多いと感じるかそれほどでもないと感じるのかは人によると思いますが、少なくともほんの数行の投稿が日常的にバズるような短文SNSではない、noteという「ある程度のまとまった長文を読んでもらう」ことが前提の場所としては、それなりの重みがありそうな数字なのではないでしょうか。

平常時との比較として、この出来事の直前である2025年初旬の時点では、私のnoteアカウントの月間ビューは5000〜6000くらいで安定していました。新規記事へのアクセスは1記事あたり500〜600ビューほどの範囲に収まることが多かったです。

これに対して、今回の記事は単体でちょうど1万ビュー、さらに全体ビューとしてもプラスアルファになっているようなので、短く言いまとめると「注目記事に選出されると、1万少々のビューが突然発生するくらいのインパクトがありそうだ」という感じになります。

選出から4週間ほど経ったダッシュボード

さらに、フォロワー増加の影響について……なのですが、これはちょっとはっきりした数字を出すのが難しいです、ごめんなさい。

なぜかというと、この3月というのはちょうど私が「いろんなnoterさんにフォローを広げさせてもらおう」と思っていた時期で、そこからフォロバしていただいた方も多く、単純に「この出来事によってフォロワー数がこう変化した」という影響だけを切り出すのが難しいからです。ただ、取り上げられた直後の数日の間に、20〜30名くらいの方から集中的にフォロー通知を受けたように記憶しています。

また、「一過性の出来事ではなく、その後も継続的にビューが増えるのか」という点も、フォロワー増加があった以上は単純な比較が出来なさそうです。3月にはようやく当の書籍が完成して、しばらく停滞していたnote上での活動を活発に戻せていることや、Bluesky等のSNSで小鳥のネタ写真が妙にウケるようになって、SNS経由のnoteアクセスがけっこう増加しているらしい点もあり、ほんの数ヶ月でもこのnoteアカウントを取り巻く状況はけっこう変わっているものです。

そんなわけで、とりあえず今回はキリのよい数字で「注目記事になると1万ビュー増」ということだけ、参考になりそうなデータとして覚えておいていただければと思います。

「続けることが大切だ」の本当の意味とは

さて、そういう人間味のない数字の分析だけ書いてもあまり意味がないので、創作論っぽい話に戻りましょう。

たまたまなのですが、この公式に取り上げられたnoteを書いた直後に以下のような記事も書いていて、こちらもそれなりに多くの反応をいただきました。

タイトルのとおり、この記事は「noteを伸ばそう・収益化しよう」という話の「中身のなさ」を批判的に検討した話です。

この話自体もお時間のあるときにリンクから読んでいただけると嬉しいですが、結論部分だけを引用してみると、それは以下のようなものでした。

商品価値ではなく、あなた自身が本当に価値を感じるものを書いてください。日記でも日常エッセイでも、形式は何でも構いません。あなたが本当に感じたこと、本気で考えたことというのは、まず何よりもあなたにとって偽りのないものだし、それが本物であるなら、おそらく読み手もそれを感じ取ってくれます。

そうして徐々にフォロワーが増えていって、最終的にいくらかでも収益化に成功したというならば、それは素晴らしいことです。しかし、最初から「ウケるものをつくってやろう」という気持ちでいると、本来あなたの中にあった何らかの尊いものは消えて、出てくる文章はゴミみたいなものになってしまいます。

https://note.com/shiroi_ze/n/n93df5b29a4e2

これは短期的な結果、つまり目先の承認やバズや収益のような誘惑を捨てて、自分にとって書く意味のあることを書かないと全然意味がなくない? …という話だったのですが、今回ここまでにした話を交えて別の結論を引き出してみると、それは「やるべきことをただやり続けて、結果は根気よく待つこと」の大切さです。

最初に「noteコンセプトと時流に合致したことの幸運」という分析をしたとおり、今回の件でnote編集部さんに取り上げていただいた記事というのは、私の普段書いている記事と比べても、特別に尖っていたとか例外的に面白い話が多かったというわけではないと思っています。いつもと同じやり方をして、たまたまこの打席はヒットではなくホームランだったというだけの話です。

既に述べたとおり、結果とは運と実力が出会った状態を指します。そして、文章でもなんでも「やっていて上達しない」ということは基本的にあり得ないし、くじを引き続けたときに悪い結果がだけが出続けるということもありません。

あなたが何かを書き続ける・発表し続けるということは、地道に実力を伸ばすということと、運の発生機会を回す(「打席に立つ」「くじを引く」)ということの両方の意味を持っています。この視点こそが、今回の話から受け取っていただきたいいちばんのポイントになります。何も斬新な発想ではない、平凡に見える指摘ですが、これは本当に重要な話です。

「やり続ける」ということは、「スポーツ選手なら誰だって毎日運動はしているよね」というくらいに当たり前の話ですが、おそらくこれは成功の本質であり、本質というのはときとして全然特殊でかっこいいものには見えないことがあります。先述の中身のない誘惑のほうが魅力的に見えたりもしますね。

先の引用記事でも書いたとおり、私はnoteって収益化や知名度どうこうよりも「自分が自分であることを楽しむ」ためにあると思っているので、今回の「続けよう」という提案も、別に有名noterになって商業出版して最終的な大成功を目指そうという話に持っていきたいわけではないです。

とはいえ、人は趣味のような分野でも「うまくやれた」「成長できた」という手応えに喜びを感じるものですし、究極的な判断基準はあくまで自己の内部にあるという自覚さえあれば、「人から評価してもらえた」ということも大きなエネルギーになってくれるものです。あなたに何か好きなこと・やりたいことがあって、それを以前より楽しくしていける考え方があるなら、それはそうしたほうがよいでしょう。

これは仕事だから仕方なく頑張るとか、言われたからやらなければならないとかいう話ではないし、note収益化で人生一発逆転だとかいう浮ついた話でもありません。そうではなくて、あなた自身が頑張りたいと思って地道に頑張り続けたのなら、それは過程としても成果物としても、何か本当に面白いものを生み出せる可能性が見えてくるはずだし、そっちのほうが外面的な成功なんかよりもずっと大切なのでないですか、という点をお伝えしようとしています。

「広く取り上げられて認められる」ということも、頑張って何かのコンクールで優勝したときにもらえる、賞状の隣の副賞みたいなものです。ちょっと高級な万年筆とかそういうものです。あなたは別にそのために頑張ったわけではなくて、達成感の本体は「あなたが頑張ったということそのもの」にあります。

では、今回の記事はこの辺で。いつかホームラン打てたらコメント欄で教えてね!

関連書籍

noteを書くということだけでなく、人生そのものを前向きに自分らしく形作っていくという課題に関しては、そもそもの事の発端であった以下の書籍に書いています。

note上に「試し読み版」もあるので、ぜひ覗いてみてくださいね〜。

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