【レポート】京都で見つけた「美味しい」の先にある、ぶどう山椒の魅力
だんだん暑くなってくるこの季節。SNSでは、“実山椒”を使ったレシピを見かける機会が増えました。
実山椒を料理に添えたりお酒に漬け込んだり、粉山椒をスイーツに合わせたりと、その楽しみ方はさまざま。かつては一部の料理人や食通に知られる存在だった山椒が、少しずつ日常の食卓にも広がり始めているように感じます。
一方で、有田川町の名産であるぶどう山椒の魅力って何だろう?どんな可能性があるのだろう?と改めて考えてみると、まだ語り尽くされていない部分も多いように思います。
私たち自身、この食材のことをもっと知りたい。生産者から見た面白さはどこなのか、食のプロはどこに可能性を見出しているのか。その答えを探るために開催したのが、「ぶどう山椒研究会 vol.1」です。
第一部|ぶどう山椒のキホンを知る
イベントは、ぶどう山椒を使ったオリジナルカクテルと共にスタート。有田川町のバーテンダー、BAR JAMSESSIONの土田勇人さんがこの日のために作ってくださった、夏にぴったりのカクテルです。

前半のゲストは、有田川町でぶどう山椒の栽培・加工・販売を手がける「きとら農園」の新田清信さん、薬味ブランド「薬味wabiya」を運営する株式会社ロマンライフの堀切義允さん、京山椒なべ®で知られる京都の名店「とり粋」の大将・古本薫さん。
古本さんがぶどう山椒の香りに魅了されたきっかけのお話や、堀切さんが収穫支援に園地へ行った体験談、各々のぶどう山椒のおススメ活用法からはじまり、新田さんによるぶどう山椒の植物・果樹としての性質や加工のこだわりなど、研究会にふさわしい多様で専門的なお話を伺うことができました。


会場では「色も香りも全然違う…!」と驚きの声が上がっていました。
後半には土田さんにも登壇いただき、スパイスに限らないぶどう山椒の活用方法に迫りました。この日のために土田さんが用意してくれたオリジナルカクテルは、ぶどう山椒の実から作ったシロップに、その日の朝に挽いた抹茶、さらにぶどう山椒の葉を蒸留して抽出した香りを重ねたもの。実・葉・香り、それぞれの個性を一度に楽しめる一杯に、多様な表現の余地があることを感じさせてくれました。
第二部|京山椒なべを囲みながら
第二部では会場をお隣の「とり粋」に移し、「京山椒なべ®」を囲みながら交流会を開催しました。初めましての方も多く参加してくださったのですが、美味しいお料理とお酒を前にすると緊張も解けて、自然と頬が緩みます。第一部のトークセッションでは聞けなかった質問が飛び交い、ぶどう山椒を通じて集まった参加者たちが緩やかにつながる時間になりました。

“ほんまもん”の味わいがしみます。

「実山椒の佃煮」、粉山椒をつけて。大将・古本さんのこだわりをこれでもかと感じた、
贅沢なコースでした。
研究会という名前の通り、一方的に学ぶだけでなく、それぞれの視点を持ち寄って語り合う場になったことをとても嬉しく感じています。「次は有田川町にも行ってみたい!」というお声もたくさんいただき、産地への関心も広がっていることを感じました。
まだまだ知りたい、ぶどう山椒の可能性
今回の研究会を通じて改めて感じたのは、ぶどう山椒にはまだまだ多くの可能性が眠っているということ。そしてその可能性は、生産者だけでも、料理人だけでも見つけられるものではありません。
産地と使い手、そして食べる人が出会い、対話することで、新しい価値が生まれていくのだと思います。

爽やかな香りに包まれる産地をぜひ体感してほしい…!
ぶどう山椒研究会は、今後も継続して開催していく予定です。有田川町が誇るこの食材の魅力を、さまざまな方と、さまざまな角度から探求していきたいと思います。
次回もどうぞお楽しみに!
>>ぶどう山椒農家さんを支えるレスキュー、参加者募集中✊

