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「怒り」=「守るため」|本当は何を守っているのか?

「自然界の学び」探究家の井田です。

私たちは、誰しも平穏な人間関係を築きたいと願っているでしょう。

しかし、予期せずに相手に怒りをぶつけられることもあります。
特に利害関係が絡む仕事の場面ではよくあることです。

人に怒りをぶつけられた時
” こちらにもそれなりの理由がある ”と言い返してやりたい気持ちもよく分かります。

今回は、相手から怒りをぶつけられた時
どのように考えると楽になるのかをお伝えしたいと思います。


感情には2種類ある?

自然界の動物で
怒りを表している時とは
・縄張りを荒らされた時
・子やつがいが危険に晒された時
・食料が奪われそうな時など
生存を守るために瞬発的に発動する防衛本能です。

自然界の動物はシンプルで分かりやすいです。

しかし
人間は複雑でややこしいのです。

実は
感情には「一次感情」と「二次感情」があります。

動物は一次感情のみでシンプルなのです。

例えば
野生の動物たちの多くは
・怒ったら威嚇する
・恐れたら逃げる
・安心したらくつろぐ
感情と行動がほぼ直結しています。

しかし
人間の場合は
一次感情が働き、次に二次感情が働きます

この二次感情が物事を複雑にしているのです。


一次感情と二次感情の違い

一次感情は、本質、本音の部分です。
恐れ・悲しみ・不安・寂しさ・喜びなどです。
弱くて優しくて、人にさらけ出すと自分が傷つく可能性があります。

二次感情は、弱さや本音を隠すために湧く感情です。
怒り・攻撃・皮肉・支配・冷笑などがあります。
本当の自分が傷つかないように自分を守るための感情です。

一例として
自分が、人から軽く扱われたと感じた場合
人によっては
「なんだその態度は!どういう教育を受けているんだ?上の者を呼べ!」と怒りで責める人もいます。

これを分解してみると
一次感情では
「もっと私を大切にしてよ」です。

しかし、二次感情は自尊心を守るために発動するので、怒りと罵倒になるのですね。人間は少しややこしいのです。


二次感情で自分を守っている

人間の基本的な欲求として
マズローの欲求5段階説があります。

第5段階:自己実現欲求 (自分の能力、可能性を発揮したい)
第4段階:承認欲求 (自分を認めたい、他者から認められたい)
第3段階:社会的欲求 (集団に属したい、家族や会社等)
第2段階:安全欲求 (安全でありたい、経済的や健康等)
第1段階:生理的欲求(生命を維持したい、食事や睡眠等)
※欲求が満たされると次の段階の欲求を満たそうとし、自己実現に向かって成長する。

マズローの欲求5段階

怒りは、この5段階欲求が満たされない時に発動します。
特に4段階までは欠乏欲求と言われ、怒りが強く出るかもしれません。

人間は、他者からどう見られるかを意識する
「自分を客観視できる能力」があります。

このため
「怖い」「恥ずかしい」「情けない」

「こんな自分を見せたら否定されるかもしれない」

怒り・強がり・支配・正論化
という二次感情で上書きがされます。

これは
自分の心を守るための防衛手段なんです。

野生動物たちは生存の危機に対して
怒りを表すことはありますが
「弱さ(一次感情)を隠すために怒る」ことはないのですね。


怒りに接した時

怒りに触れる場面は大きく2つに分かれるでしょう。
1つは、自分が怒る時
もう1つは、相手が怒る時

自分が怒っている時

なぜ怒っているのか?
根本の本音の一次感情を観てみる。

例えば
相手を責めることを考えたり言っている

・本当は相手に〇〇をして欲しかった・・・
・同じ思いを共有したかったのに・・・
・優しく接してほしい

それをそのまま表現してみるのも良いでしょう。
しかし、自尊心があるので、なかなか難しいですよね。

まずは、自分の一次感情に気付くだけでもオッケーです。

相手が自分に怒っている時

まずは、相手の一次感情を観てみることです。

本音の部分は何なのか?
(恐れ・悲しみ・不安・寂しさなど)

相手の本音の一時感情に気付いたら
相手の怒りの捉え方と行動が変わります

よくある一次感情で
” 私をもっと大事にして欲しかった "というのがあります。

自分がそう感じさせてしまった場合
自分は、そういう思いを相手にさせないために
何を改善していくのかを考える機会になります。

人の言い争いは、二次感情のぶつかり合いです。

この自然界の動物の中で
人間が一番ややこしいのですが、それは二次感情があるからです。

怒りに接した時に一次感情を観ることを意識してみると物事がもっとシンプルに見えてくるかもしれません。


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