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人生は薄いレイヤーの積み重ね

Illustratorのようなデザインツールを使ったことがあるでしょうか。

1枚に見える画像は、レイヤーを何枚も積み重ねて作るんですよね。

もっとわかりやすく言えば、ミルフィーユ。何層も薄い生地を重ねて作るあれです。

複雑なデザインだとそのレイヤーは数えきれないほどの枚数に。薄い薄い透明色なんかを何層にも重ねて、なんだかすごいデザインができるのです。


人生の1日1日は、まるでこの薄いレイヤーと同じではないかと思うのです。

色がついているかいないかわからないほどの、薄いフィルムのような1枚。記憶には残らないような、なんでもない1日。でも積み重なると、確実に色が濃くなっていく。

暗い気持ちで過ごしていれば真っ黒かもしれない。明るい気持ちで過ごしていれば真っ白かもしれない。
心に傷がつけば穴が開いてしまうかもしれないし、
うれしいことがあれば桃色の模様がつくかもしれない。

真っ黒に穴が開いてしまったレイヤーをなかったことにはできないけど、でもその上に白いレイヤーを丁寧に重ねて、重ねて。

そうしていけばいつか、真っ白ではないけど、奥行きのある白になるのかもしれない。

だから今日この1日を何色に染めようか。
黒いシミをつけないようにどう過ごそうか。

そうやって暮らしを自分の手でデザインしていく感覚を持つようになってから、なんとなく通り過ぎていた毎日が、なくてはならない1日だと思えるようになりました。

お皿洗いをあきらめてしまおうか。
でもシミを作りたくないから片付けてしまおう。
テレビを見てだらけようか。
いやノイズを入れないで明日も重ねたいんだ。
あの嫌味をどうしようか。
取り込みたくないから流してしまおう。

そんなふうに、わたしの暮らしのアクションにも、静かに影響を与えてくれています。


どんな形でもいいので、目に見えにくいものの輪郭が取れるようになると、少しずつ心をコントロールできるようになってくるんですよね。

⸻さぁ、明日から変わろう。
この決意表明で何度三日坊主になったことか。

人によっては、
昨日より今日、今日より明日。
全ては毎日の積み重ね。

こんなシンプルな言葉でがんばれるのかもしれません。

でも、わたしはできませんでした。

その代わり、心の中のもっと具体的なイメージが必要だったみたいなのです。

それがこのレイヤーの話。

このイメージを持つようになってから、本当に少しずつですが、先延ばし癖や怠け癖が減ってきました。

わたしの話はわかりにくかったかもしれませんが、名言を集めたり、映画を観たり、
人生のヒントが詰まってそうな世界に、どっぷり身を浸してみるのもいいと思います。

それでは、おやすみなさい。

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