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当たり前すぎて放置していた、故郷の「栗せんべい」が教えてくれたこと

実家からもらったお菓子の中に入っていた山梨名物「栗せんべい」。
山梨で生まれた自分にとっては、それこそ物心ついた時からそばにある「当たり前すぎる」お菓子です。あまりに馴染みがありすぎて、正直に言うと、実家からもらってもすぐには手が伸びず、しばらく家の棚に放置してしまっていました。
「いつでも食べられるしな」
「まあ、あの味だしな」
そんな風に、少し軽んじていたのかもしれません。
ところが昨日、ふと思い立って会社の同僚にいくつかお裾分けしてみたところ、予想外の反応が返ってきました。
「これ、すごく美味しいですね!」
「優しい甘さで、なんだかホッとする味です」
そんな風に喜ぶ同僚の姿を見て、ハッとしました。自分にとっては「ただの日常の一部」だったものが、誰かにとっては「新しくて魅力的な地元の味」なんだな、と。
改めて自分でも一枚食べてみると、栗の素朴な香りと、パリッとした独特の食感。子供の頃、おやつに出てきた時の記憶がふんわりと蘇ります。長く愛され続けているものには、やはりそれだけの理由があるのだと再確認させられました。
離れて暮らしていても、こうして「地元の食べ物」が手元にある。そして、それを「美味しい」と言ってくれる人が周りにいる。
そんな何気ない日常の循環に、今は少しだけ感謝したい気持ちです。
故郷の味は、少し時間を置いてからその良さに気づくものなのかもしれません。
次、実家に帰った時は、自分用にも一袋買ってみようかな。

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