見出し画像

欧陽詢『千字文』

山に籠って90日目です。

欧陽詢の『千字文』を臨書しました。


欧陽詢(557−641)

虞世南、褚遂良と並んで、初唐三大家と呼ばれる。

年少の折、書物を教わると1度に10行を理解したという。
若い頃はその才能を買われ、隋の煬帝に仕えた。

王羲之に代表される南朝の美しく整った書風を好んだが、次第に筆力を鋭く強くしていった。
後年になるとそれにも飽き足らず、造像記などを北朝の厳しい書風の影響も受けるようになった。
南北を融合させたことが彼の特徴である。
45度の鋭い起筆、引き締まった背勢、一定した線の太さ、均等な余白。なめらかな運筆と厳格なイメージが共存する。

欧陽詢は文字を書くとき、どの部分を主とし、どの部分を従とするのか、どこを軽くしどこを重くするのか、全体の字姿をイメージしてから、筆をおろした。この考えを突き詰めて36のルールに帰納させたという。

欧陽詢の厳しい美しさは、彼の容貌の醜さと、父を謀反で亡くした幼少期の不幸な境遇により生まれたのではないかとする説がある。

代表作
・九成宮醴泉銘
化度寺碑けどじひ
温彦博碑おんげんはくひ
皇甫誕碑こうほたんひ

<参考資料>
有馬但馬著『中国書道史・上』木耳社 1967年

東京国立博物館「1689ブログ」2016年


いいなと思ったら応援しよう!