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カメラを始めてから、梅雨がちょっと好きになった。

最近天気予報を見たら、
なんかもう梅雨始まるのかなっていう予報ばっかりで、雨だったり曇りだったり、また雨だったりしていて、
「あー、この時期きたか」って思いました。

昔の私だったら、
多分ちょっと嫌だったと思うんです。

だってせっかく休みでも天気悪いし、
撮りに行こうと思ってても
カメラ持ち出すか迷うじゃないですか。

しかも湿気も増えるから、
防湿庫の存在感が急に強くなる時期でもありますよね。
レンズ大丈夫かなとか、雨で機材濡れないかなとか、
そんなこと考えてたら、
普通に「早く梅雨終わらないかな」って
思ってた気がします。


でも最近ふと思ったんですよ。
梅雨って、前より嫌じゃなくなったなって。
むしろ少し好きかもしれない。

これ、自分でも結構不思議でした。
だって条件は何も変わってないんです。
相変わらずジメジメするし、急な雨もあるし、
機材は気を使うし、移動だって面倒になる。
でも、多分変わったのは季節じゃなくて、
自分の見方なんですよね。

カメラを始めてから、
季節ってイベントじゃなくなった気がしてます。

昔だったら春は桜、夏はひまわり、
秋は紅葉、冬はイルミネーションみたいに、
その季節の代表だけ見ていたんですけど、
今はそこじゃなくて途中を見るようになった。


5月後半の少し湿った空気とか、
雨が降る前の匂いとか、
曇りの日だけの柔らかい光とか、
紫陽花が少しずつ色づいていく途中とか。

前なら通り過ぎてたものを、気づくと見てる。
しかも見て終わりじゃなくて、
「あ、これいいな」って止まる。


これ、多分写真を始めてなかったら
知らなかった感覚です。

あと最近思うんですけど、
写真やってると季節が終わるの嫌になりません?

梅雨もそうで、昔なら「早く終われ」って思ってたのが、今は「あ、今年あと何回この空気感じられるかな」って考えるようになる。

なんか変ですよね。
でも本当にそうなんです。

雨の日の夕方とか、コンビニ帰りの濡れた道路とか、
傘についた水滴とか、
前なら気にも留めなかったものを気づけば見ていて、
しかもそれを見てちょっと嬉しくなってる。

多分これって、写真が上手くなったとか、
構図がどうとか、設定がどうとかより、
もっと大きい変化なんじゃないかなと思ってます。

見落としてたものを拾えるようになること。
感動するハードルが少し下がること。
私はそれが写真を続けていて
一番良かったことかもしれません。


だって昔なら嫌だった季節が減っていくんですよ。
梅雨もそうだし、曇りの日もそうだし、
何もない平日もそう。
前なら「つまらない」で終わってたものに、
少し面白さを感じられるようになる。


これって結構すごいことだと思うんです。
写真って、ただ綺麗に撮るための趣味じゃなくて、
毎日を面白がる力を少し増やしてくれるもの
なのかもしれないなって。


だから今年もきっと、週間予報の雨マークを見ながら「あー梅雨か」って言いつつ、内心ちょっとだけ楽しみにしてる自分がいます。

もし最近写真始めた方がいたら、
今年の梅雨はただ嫌だなで終わらせずに、
少しだけ空気とか匂いとか夕方の色とかを見てみてください。


案外、好きな季節って最初から好きなんじゃなくて、
あとから増えていくものなのかもしれません。

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