正直に言う。小豆島の醤油、どれを選べばいい?
こんにちは!
小豆島の二十四の瞳映画村の目の前で、お土産屋さんをしている真弓です。
地元育ちの食いしん坊。
私は醤の郷で生まれて、今もここで暮らしています。
このnoteでは、小豆島の美味しいものやおすすめのお土産を
ご紹介しています^^

お店に立っていると、
本当に毎日のように聞かれる質問があります。
「小豆島の醤油、結局どれが一番おすすめですか?」
今日は、その質問に
できるだけ正直に答える記事です。
小豆島の醤油、正直ややこしいです。
小豆島には、20社ほどの醤油屋さんがあります。
しかも、
どこも歴史がある
どこもこだわっている
見た目では違いが分かりづらい
正直、
初めての人には分からなくて当然。
私自身も、
お客さんに聞かれるたびに気になって、
いろんな醤油を実際に買って、使ってきました。
仕事柄、
「これが売りたい」じゃなくて
「この人にはどれが合うか」を考える立場でもあります。
だから今日は、
「全部いいですよ」は言いません。
そもそも「一番おすすめ」はありません!!
いきなりですが、大事なことを言います。
小豆島の醤油に“一番”はありません。
なぜなら、
醤油は
濃いのが好きか
やさしいのが好きか
何に使いたいか
で、評価が真逆になる調味料だから。
なので今回は、
タイプ別に、正直なおすすめを書きます。
【タイプ別】正直おすすめ3本
① 迷いたくない人・まず1本なら 正金醤油「うすくち生醤油」

正金醤油の「うすくち生醤油」は、小豆島の木桶仕込み淡口醤油の中でも、日常使いしやすい一本です。
「淡口=薄い味」「塩分が多い」
これは完全な誤解です。
正金のうすくちは、
やさしいのに、ちゃんと旨みがある。
そしてこれは、
私自身がいちばんよく使っている醤油でもあります。
家での普段の料理、
正直これがいちばん出番が多いです。
・鯛やヒラメなどの淡白な魚の刺身
・関西風の煮物(おでん、筑前煮、里芋・高野豆腐など)
・うどんやお吸い物のだし汁
素材の味を壊さず、
でも「ちゃんとおいしい」と感じさせてくれる。
正直、
これ1本あれば日常は困りません。
✔ 醤油選びで失敗したくない
✔ 毎日使いたい
✔ 贈り物でも外したくない
そんな人に、
お土産屋としても、
一人の生活者としても、すすめています。
② 醤油好き・濃い味が好きな人 ヤマロク醤油「鶴醤(再仕込み)」

ヤマロク醤油の「鶴醤」は、小豆島を代表する再仕込みの木桶醤油として全国的に知られています。
ヤマロク醤油は、小豆島の中でも全国的な知名度がかなり高い蔵です。
実際、お土産屋さんの多くで見かけますし、小豆島のスーパーはもちろん
高松のスーパーなどでも鶴醤を見かけたことがあります。
なので、正直に言うと
うちのお店「かまとこ」では取り扱っていません。
理由はシンプルで、
「ヤマロクは、もう十分いろんな場所で出会えるから。」
わざわざ小さなお土産屋で置かなくても、
必要な人のところには、もうちゃんと届いている。
そう判断しました。
でも――
我が家には、あります。
それくらい、存在感のある醤油です。
鶴醤は、再仕込み醤油。
一度できあがった醤油を、仕込み水の代わりに使って、
さらに時間をかけて熟成させています。
・とろっとした濃度
・香りが強い
・少量でも満足感がある
はっきり言って、毎日使いには向きません。
でも、
・マグロの赤身
・ローストビーフ
・焼きおにぎり
・ステーキ
こういう「素材が強い料理」に合わせると、
一気に主役になります。
✔ 醤油が好き
✔ 薄味だと物足りない
✔ 料理で“違い”を感じたい
そんな人には、やっぱり外せない1本。
それが、ヤマロクの鶴醤です。
③ やさしいだけじゃ物足りない人
ヤマヒサ醤油「頑固なこだわり醤油」

ヤマヒサ醤油の「頑固なこだわり醤油」は、天然醸造・木桶仕込みならではの、やさしさとコクを併せ持つ一本です。
ヤマヒサというと、
「有機しょうゆ」のイメージが強いかもしれません。
でも正直に言うと、
私がいちばんよく使っているのは、有機じゃなくてこちら。
「頑固なこだわり醤油」です。
ヤマヒサの醤油は、
杉の大樽でじっくり天然醸造。
農薬不使用の丸大豆と丸小麦、天日塩。
添加物は使わず、発酵と熟成に時間をかけています。
だからなのか、味に角がありません。
✔ まろやか
✔ でもコクがある
✔ 塩味だけが前に出ない
この醤油、
正金のうすくちとは、真逆の方向性です。
正金うすくちが
「素材を立てる影の名脇役」なら、
ヤマヒサは
「じんわり存在感のある主役寄り」。
・肉じゃが
・煮魚
・筑前煮
・角煮
だしと合わさったときの奥行きが違います。
スーパーでは、正直あまり見かけません。
有機しょうゆですら、置いてないところも多い。
でも、“家用”に選ぶ醤油としては、かなり信頼されている蔵です。
✔ 淡口だと物足りない
✔ 濃すぎるのも苦手
✔ 煮物をちゃんと美味しくしたい
そんな人には、
ヤマヒサはかなり相性がいいと思います。
※ ここでひとつ、共通点をお伝えしておきます。
今回ご紹介した
正金・ヤマロク・ヤマヒサの醤油は、すべて「木桶仕込み」の醤油です。
小豆島には20社ほどの醤油屋がありますが、
実は今でも木桶で仕込んでいる蔵は限られています。
木桶は、
長年住みついた菌が生きていて、
発酵がゆっくり進み、
味に丸みと奥行きが出る。
だからこそ、
・塩味だけが立たない
・旨味がじんわり広がる
・料理に「深さ」が出る
同じ濃口・淡口でも、
工場生産の醤油とは、はっきり違う味になります。
今回あえてこの3社を選んだのは、
味の方向性が違うだけでなく、
「木桶仕込みという共通の土台の上で比べられる」から。
小豆島らしさをちゃんと感じたい人には、
まずは木桶醤油を知ってほしい。
そんな思いも込めて選んでいます。
そして、もうひとつ。
今回の記事を書きながら、改めて感じたことがあります。
それは、
小豆島の醤油のおいしさを語るうえで、
「木桶(きおけ)」の存在は、どうしても外せないということ。
木桶は、ただの容器ではありません。
何十年、何百年と使われ続ける中で、
その蔵ごとの菌が住みつき、
その蔵だけの味をつくってきました。
今では、木桶で醤油を仕込んでいる蔵は全国的にもごくわずか。
小豆島は、その“希少な文化”が今も日常として残っている場所です。
正金も、ヤマロクも、ヤマヒサも。
今回ご紹介した醤油は、すべて木桶仕込み。
だからこそ、
塩味だけじゃない
旨味の奥行きや、やさしい丸さが生まれています。
この「木桶の話」については、
また改めて、きちんと書きたいなと思っています。
醤油の味の違いが、
ぐっと立体的に見えてくるはずなので。
その記事も、楽しみにしていてもらえたらうれしいです。
小豆島の醤油屋さん、他にもたくさんあります
今回紹介した3社以外にも、
小豆島には本当にたくさんの蔵があります。
お土産屋さんやスーパーで
よく見かけるのは、たとえば──
マルキン醤油
小豆島でいちばん大きい醤油屋さん。
私は勝手に「小豆島のキッコーマン」と呼んでいます。
オーソドックスで定番。
「小豆島の醤油といえば?」の代表選手。タケサン醤油
生搾り醤油が有名。
醤油だけじゃなく、だしやドレッシングなど
アイテムがとにかく豊富。
ほかにも、
丸島醤油、ヤマサン醤油、金両醤油、やまひら、金大醤油、
やまも(高橋商店)などなど。
どの蔵も、ちゃんと個性があります。
じゃあ、なんで今回はこの3社?
理由はシンプルです。
違いが分かりやすいから。
小豆島の醤油を初めて選ぶ人にとって、
全部並べると、逆に迷ってしまいます。
仕事柄、
「この人にはこれが合いそうだな」と
考えながら提案してきました。
その経験から、
最初の1本として説明しやすい3社を
今回は選びました。
お土産屋としての本音
売る側が言うのもなんですが、
「全部おすすめです」は
何もおすすめしていないのと同じ。
だから私は、
話を聞いて、
合わなさそうなものは
あえてすすめません。
この記事も同じです。
まとめ|迷ったら、こう考えてみてください
万能・失敗したくない → 正金
濃厚・特別感 → ヤマロク
やさしさ・素材重視 → ヤマヒサ
小豆島の醤油は、
正解を当てるものじゃなくて、
相性を見つけるもの。
そして、これからの話。
正直に言うと、
まだ全然書き足りていません。
小豆島の醤油屋さんは、
どの蔵にもちゃんと物語があって、
一本一本に理由があります。
なので次は、
1社ずつ、ちゃんと向き合って書いていこうと思っています。
この蔵の醤油は、どんな人に合うのか
どんな料理で一番輝くのか
逆に、合わない人はどんな人か
醤の郷で生まれて、
今もここで暮らし、
お客さんに聞かれ続けてきた立場から、
正直に書きます。
「次はどこの蔵かな?」
そんなふうに、
また読みに来てもらえたらうれしいです。
楽しみにしていてくださいね。
話を聞きたくなったら
「自分にはどれが合うんだろう?」
「もう少し詳しく聞いてみたいな」
もしそう思ったら、
小豆島で小さなお土産屋をしている私・真弓が、
お店の日常や醤油の話をそのままの温度で発信しています。
顔も出していますし、
DMでのちょっとした質問も大丈夫です。
売りつけることはしません。
合わなさそうなものは、ちゃんと「合わない」と言います。
▶︎ Instagram:@shodoshima_omiyage
もし、もう少しだけ
小豆島の話や、醤油の話を聞いてみたくなったら。
実は、
小豆島が好きな人たちが集まる
LINEのオープンチャットも、ゆるく運営しています。
その名も
「小豆島推し活クラブ」。
「この醤油、どこで買える?」
「次行くなら、どこがおすすめ?」
「このお土産、どう思う?」
そんなちょっとした話を、
観光の人も、島の人も、
立場関係なくぽつぽつ話している場所です。
私もいますし、
お店では話しきれないことを
ラフに聞いてもらって大丈夫な空間です。
無理に発言しなくてもOK。
読むだけ・のぞくだけでも大歓迎です。
▶︎ 小豆島推し活クラブ(LINEオープンチャット)はこちら

「また小豆島の話、聞きたいな」
そう思ったタイミングで、ふらっと参加してくださいね。
