【デニムの経年変化実験室】洗濯しないでほぼ毎日デニムを穿き込んだらどんな色落ちに? けっこう雰囲気出てきた7カ月編。
ジーンズは穿き込むごとにシワや色落ちが生まれて、穿き手ならではの固有の経年変化をするのが楽しみのひとつ。とくに日本のブランドが日本で作るジーンズは生地から縫製までこだわりの詰まったモデルが多く、その経年変化の美しさが多くのジーンズ愛好家を生んでいる。ここでは経年変化にスポットを当てて、都市伝説化している「洗濯をしないで穿き続ける方が色落ちは良い」という疑問を解明するべく、実際にほぼ毎日ジーンズを洗濯しないで穿き続けるという無謀な自由研究を投稿。今回は7カ月目をレポートする。
圧倒的な速さで仕上がっていくことに驚き。
実験台にチョイスしたのはジェラードの「白タグ」と呼ばれる301XX。1950年代のジーンズ黄金期のモデルを実際のヴィンテージから徹底的に検証して当時のレシピを導き出して作られる意欲作だ。
これを裾上げ後に一度洗濯した後に、ただただ穿き続けること7カ月が経過。夏場の汗をかいたときは市販のファブリックミストを使用して、あくまで水通しをしないで穿いております。
このモデル(というかこの生地)、他のブランドよりも早い段階で色落ちが始まり、インディゴの濃淡やタテ落ち感が実際に確認できるようになったのは3~4カ月めのころ。そこから半年も経過し、色落ちはかなりはっきりと出現してきた。
タテ落ち、ヒゲ、パッカリングなど、あらゆる部分の色落ちがかなり顕著に出ている。
週に1~2回ほどしかジーンズを穿けない人だと、約2年弱の穿き込みでこんな感じになると想像していただきたい。
個人的にはけっこう仕上がっている感覚。しかも洗濯をしていないせいか、なかなかのメリハリのある色落ちになっているのではないかと。オーバーサイズでゆったり目に穿いていてこの色落ちなので、ジャストサイズをチョイスすればさらに顕著な色落ちに出会えること間違いなし。
現状の感想では、経年変化が早いので普段あまりジーンズを穿く機会が無いけど色落ちを楽しみたいという人にはおすすめしたいモデルではないかと。しかも色落ちもヴィンテージのような雰囲気がしっかりと出てくるのはさすが。
個人的にはもう仕上がっている雰囲気だけど、とにかく、あと半年はほぼ毎日の頻度で穿いてみます。

ブルーのフェード感、シワの入り方、タテ落ちなど、7カ月でかなり雰囲気が出てきた印象。完全に私のライフスタイルが刻まれております。なかなか良い表情になってきたなと。
洗濯をしていないことで、摩擦の少ない濃いブルーは色落ちせずそのままっていうのが良い雰囲気にひと役買っているのかもね。「洗濯しないで穿く=良い色落ちになる」ってのは、インディゴの濃淡をはっきりとさせたい人が言い始めたことではないかと。もちろん「良い色落ち」は個人のものさしなので、これが正解ではないけど、個人的には良い雰囲気だなと。
とにかくディテールをチェック。7カ月経った成長の詳細。
全体的な雰囲気は色落ちが進行してかなり増し増し。それはディテールも同じ。普段の生活で摩擦が多い部分は色落ちが早く、インディゴの濃淡がはっきりと出てきた。しかもいわゆるヴィンテージ同様の「タテ落ち」もはっきりと出現してきた。

フロント腿部分にもヒゲが刻まれて、濃淡がはっきりと出てきた。生地の上下に色落ちが走る「タテ落ち」もはっきりと確認できるように。7カ月の穿き込みでここまで出てくるのはかなり早いかと。

撮影(ブツ撮り)で膝を付くことが多いせいで、穿き始めから色落ちが早かった膝部分は、生地が張り出してきただけでなく、色落ちした白い部分がかなり拡大。こういう穿き手ならではの色落ちが表情を作るのがジーンズのおもしろさ。

フロントの前立て部分にはその下に隠れているボタンのカタチがくっきりと色落ちで現れてきた。この部分が色落ちしたジーンズは経験上初めてかも。

ジーンズそのもののシルエットでも変わるかもしれないけれど、私の場合はフロントポケット下のヒゲがかなり顕著に出現。洗濯していないおかげで生地に癖が付いてきたのだろうか。いつもモノを出し入れしているので、両ポケットとも、ポケット口の色落ちはかなり進行した。

ヒップ部分も各所で色落ちが進行。自転車によく乗るおかげで膝と同じくらいに色落ちしている。縫製部分のパッカリングによる色落ちの濃淡もかなり顕著になって雰囲気が良くなった。

裾部分の色落ちはアウトシームに関してはほぼ変化なし。ここは洗濯して生地が伸縮しないとあまりはっきりとした変化は出てこないのかも。

洗濯をしていないのでレザーパッチはベルトで擦れて艶やベルトの色移りがわかる程度。ベルトループはバックパックと擦れることが多いおかげで、上部にダメージも出てきた。
【基本データ】
トータル穿き込み期間:約7カ月
穿き込み頻度:週6日程度
トータル洗濯回数:裾上げ後に1回(製品ワンウォッシュ時を含めず)
