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なぜ円安は止まらないのか?

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一時1ドル=158円台後半 約1年半ぶりの円安水準 「値上げ」「倒産」に追い込まれる事態も 輸入牛肉の値段“3倍”「再度値上げも覚悟」 100円ショップ“苦渋の選択” #tbs #tiktokでニュース

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🧭 「政権の評価が高い=円高」ではない?

高市首相の支持率が高く評判が良いですが、一方で、円安は進んでいます。
動画では、ステーキショップの原価は上がり続け、値上げを何度も行っているそうです。

経済安全保障への姿勢、外交での発信、政策の一貫性などを見れば、「日本は安定している」という印象を持つ人も少なくないはずです。

そのため、

政権の評判が良い

日本が評価される

円が買われ、円高になる

こうした直感を抱いた人も多かったのではないでしょうか。

しかし現実には、円安は止まらず、むしろ進行している局面すら見られます。

かつては、不況の時の円買いでしたが、いまはそうなっていません。

どういう事が起こっており、どういう仕組で円安が止まらないのか?
詳しく調べてみました。

参照元:日本経済新聞「なぜ円安が続くのか 金利差と資本移動」


🌍 なぜ「安全資産の円買い」は起きなくなったのか?

かつて為替市場では、世界的な不安が高まると、

  • 株式などリスク資産が売られる

  • 新興国通貨が売られる

  • 円やスイスフランが買われる

という動きが見られました。

しかし最近は、地政学リスクや金融不安が発生しても、円が必ずしも買われない場面が増えています。

これは、日本の信用が急落したからではありません。
むしろ、「安全資産=円」という構図自体が、世界の資金循環の中で相対的に弱まってきた、というのが実態に近いのだそうです。

世界の投資マネーは、以前にも増して「安全」よりも「利回り」と「運用効率」を重視するようになっています。

参照元:BIS「Triennial Central Bank Survey – FX turnover」


💱 最大の要因|キャリートレードとは何か?

円安を理解するうえで、最も重要なのがキャリートレードです。

キャリートレードとは、
金利の低い通貨で資金を調達し、金利の高い通貨や資産で運用する取引を指します。

現在の状況を極端に単純化すると、次のようになります。

  • 日本:超低金利

  • アメリカ:高金利

  • 👉 円で借りて、ドルで運用すると金利差が利益になる

かなり単純化した説明になりますが、

日本の短期金利:0%
アメリカの短期金利:5%
👉 金利差:5%となります。

仮に1億円を運用すると、
1億円 × 金利差5%= 500万円の利益(年)
1ヶ月にすると、約40万の利益になる。

実際は、投資会社などの大きな資金をもった法人が運用をしているわけなので、もっと大きな金額を運用している事になります。

仮に100億円を運用していたとしたら、
1年の利益は5億円。月では4000万となる。

つまり儲かる。

この取引が世界規模で行われると、、

  • 円が大量に売られる

  • ドルなど高金利通貨が買われる

  • 構造的な円安圧力が生じる

ここで重要なのは、
この資金移動は日本の政権評価や好感度とは、ほぼ無関係に起きているという点です。

為替市場は人気や感情ではなく、
金利差という数字で動いている。
という事です。

参照元:日本銀行「為替相場の変動要因(短期資本移動)」


📊 日米金利差という「簡単には埋まらない溝」

「それなら、日本も金利を上げれば円高になるのでは?」
この疑問はもっともです。

しかし、日本は長年にわたり、低金利を前提とした経済構造を築いてきました。

  • 国債残高

  • 住宅ローン

  • 企業の借入コスト

これらを考えると、急激な利上げは、国内経済に大きな負担をかける可能性があると言われています。

一方で、アメリカはインフレ抑制を優先し、高金利政策を維持しています。
この結果、日米金利差は構造的に開いたままになっています。

つまり現在の円安は、
金融政策の失敗ではなく、金融政策の選択の結果なのだそうです。

参照元:日本銀行「金融政策決定会合」
参照元:FRB「Open Market Operations」


🏦 「安全資産としての円」は終わったのか?

「円はもう安全資産ではないのか?」
この問いをよく耳にします。

正確に言えば、円が危険な通貨になったわけではありません。
ただし、

  • 低成長

  • 低金利

  • 人口減少

こうした条件の中で、積極的に保有する理由が薄れてきているという評価が広がっているようです。

安全であっても、増えない資産は長期保有されにくい。
それが、現在の円の立ち位置なのだそうです。

参照元:IMF「World Economic Outlook – Exchange Rates」


👀 海外投資家から見た日本という国

海外投資家から見た日本は、

  • 政治は比較的安定

  • 産業基盤・技術力は健在

  • ただし 通貨は運用に使われる存在

という評価をされていると言われています。

日本企業や日本株には投資する。
しかし、円そのものを長期で持つ理由は少ない

ここには善悪も感情もなく、
ただ数字と構造に基づく判断があります。

参照元:JPX「海外投資家の売買動向」


🚀 為替とどう向き合うべきか

とは言え、金利差が縮まる方向には進んでいる

米国側

米国で起きている変化

  • インフレ率はピークアウト傾向

  • 追加利上げはほぼ終了

  • 次の議論は「いつ・どのペースで利下げするか」

👉 金利は“上げるフェーズ”から“下げるフェーズの準備”に入った

これは方向性としては、
日米金利差を縮める力になります。

日本側の制約
ところが、日本側には金利差をすぐに縮められない事情があります。

  • 国債残高が極めて大きい

  • 住宅ローンは変動金利が多い

  • 企業財務が低金利前提

つまり、金利を上げると、住宅ローンを持っている個人も、お金を借りている法人も、毎月の支払額が上がる。

そのため、

  • 急な利上げはできない

  • 利上げしても ごく小幅・段階的

そうしないと破綻する家庭や法人が続出してしまい社会が壊れてしまう。

なので、

👉 日本の金利は「ほぼ横ばい」。すぐには金利差は縮まらない。
 まだしばらく円安局面は続く。

とは言え、どこかで局面は変わってくる

海外ビジネスでは、為替は前提条件みたいなものなので、
しばらく円安局面は続くのでしょうが、とは言え、どこかでまた局面も変わってくると思います。

日々の為替のボラティリティ(上下)、
円安でも円高でも成立する事業運営の設計、
為替局面が変わってくる潮目、

このあたりを把握しておき、
円高を期待するよりも、
円安でも勝てる事業設計を先に作ること。
が重要かと思います。

参照元:JETRO「為替相場の変動と企業経営への影響」


📚 参考資料



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