『抹茶クライシス』売れすぎて生産が追いつかない!
@tv_asahi_news 「抹茶クライシス」世界的人気で品薄に 業者悲鳴「今輸出するものがない」 #テレ朝news #tiktokでニュース
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📰 抹茶の生産が追いつかない
2025年5月末、テレビ朝日ニュースのTikTok動画によると、世界的な抹茶ブームの影響で、日本の抹茶が供給不足に陥りつつあるのだそうです。
茶問屋「柳北」をはじめとする歴史ある製茶会社では、手摘み・株制栽培で高品質な抹茶を生産し続けてきましたが、近年の海外需要急増により、生産量が追いつかない状況が顕在化。
特にアメリカ市場向けには年間100キロ以上を輸出しており、米国向け輸出額は日本茶全体の約半分を占めるほどなのだそうです。
📣抹茶クライシス
しかし、「抹茶クライシス」と呼ばれるような供給難が続き、イギリスでも多くの店舗で抹茶を使った商品が売り切れ状態となっています。
📣関税がむしろ追い風になる
日本にも関税はかかっていますが、他国よりアメリカの関税が低い。
なので、これがさらに追い風になる可能性もあるそうです。
しかし、仮に追い風があっても、生産自体が追いつかないため、業者からは悲鳴をあがっているとのことです。
今後、日本は今後5年から10年の間に生産量を10倍に増やす必要があるとの声も上がっているようです。
📈 日本茶の輸出額は過去最高。抹茶が牽引。
2024年度、日本茶の輸出額は過去最高となる364億円に達し、そのうち抹茶を含む粉末茶が市場を牽引しています。
財務省貿易統計によれば、2024年の緑茶輸出量は約4,135トン、輸出額は364億円に及びました。抹茶などの粉末茶需要が拡大した結果、緑茶全体の輸出額は前年を上回るペースで伸長しています。
参照元:農林水産省「16.お茶の輸出入の動向」
また、中央通信社の報道では、2024年に抹茶を含む緑茶が合計7,579トン、輸出額292億円を記録し、過去最高を更新しました。
これにより、緑茶全体の輸出量は過去10年間で約2.5倍に増加しており、抹茶が緑茶輸出の約7割を占めるほどの主要商品となっています。
参照元:中央通信社「日本京都宇治抹茶掀爆買潮店家祭出限購措施」
📊 国別出荷統計-アメリカがほぼ半分
2022年の統計(UN Comtrade, JFEXデータ)によると、日本茶(抹茶を含む)輸出額は約1.9億米ドル、輸出量は約8,023トンでした。主要輸出先は以下の通りです。
アメリカ:輸出額約8,474万米ドル(全体の44.5%)、輸出量約3,572トン
中国台湾:輸出額約1,456万米ドル、輸出量約1,721トン
ドイツ:輸出額約1,379万米ドル、輸出量約473トン
その他、イギリスやオーストラリア、シンガポールなど欧米・アジア各国で需要が拡大しています。粉末状茶(抹茶)が輸出全体に占める割合が高く、海外市場では特に抹茶製品が高く評価されています。
参照元:JFEX「日本进口饮料展|为何日本是茶叶出口“强国”? 」
🏞 抹茶の生産向上は難しいのか?
生産が追いつかないとの事で、生産向上ができないのか調べてみました。
抹茶は、茶葉を日陰栽培(覆下栽培)し、旬の時期に手摘みで収穫した後、蒸して揉まずに乾燥させた「碾茶(てんちゃ)」を石臼で微粉末化して製造されます。大まかな工程は以下のとおりです:
🏭 生産プロセス
覆下栽培:収穫前4週間ほど、茶園に覆いをかけて遮光。これにより葉内のテアニン(旨味成分)が増加し、鮮やかな緑色を保つ。
摘採:新芽を中心に手摘みで収穫。収穫期は主に4月下旬~5月上旬とされる。
蒸し:収穫後すぐに蒸気で熱処理を行い、酵素活性を止めて鮮度を保持。
冷却・乾燥・選別:蒸した葉を冷却後、乾燥・選別し、茶葉の品質を均一化する。
碾茶加工:選別された碾茶を石臼でゆっくり挽き、微細な粉末状に仕上げる。石臼挽きには1時間あたり20~30g程度しか製粉できず、品質を保つために時間と技術が必要。
全工程には約1.5~2か月程度を要し、特に手摘みや石臼挽きは熟練の職人技が求められるため、大量生産が難しいとされています。
参照元:Wikipedia「抹茶」
🏭 生産量が増やせない理由
抹茶の生産量が急激に増やせない主な要因には、
栽培に要する時間と手間
抹茶用の茶葉は日陰栽培(覆下栽培)を4週間ほど行い、新芽を手摘みで収穫する必要があります。また、茶園を抹茶用に転換してから実際に収穫できるまでに数年かかる場合が多く、すぐに作付面積を増やしても1年で対応できる量には限界があります。製粉工程のボトルネック
石臼挽きなどの伝統的な製粉方法では、1時間あたり20~30g程度しか粉末化できず、大量生産向きではありません。機械製粉を導入しても品質が劣化しやすく、高品質な抹茶を維持しようとすると生産速度を上げにくい特徴があります。茶農家の高齢化と後継者不足
日本の茶農家は平均年齢が高く、若い世代で茶業を継ぐ人が減っているため、新たに栽培面積を拡大しても人手が確保しづらい状況です。担い手が不足していることから、茶園の管理や手摘み作業に支障が生じ、生産量拡大が妨げられています。 (note.com, gldaily.com)気候・土地条件の制約
抹茶栽培に適した環境は限られており、特に春の適度な気温や霧がかかる気候が品質向上に寄与します。しかし、全国的に適地が限られているうえ、急傾斜地が多く作業効率が悪いため、機械化や大規模化が難しく、生産拡大に時間とコストがかかります。 (look.satv.co.jp)
これらの課題により、抹茶の需要が急増しても短期間で大幅に生産量を増やすのは極めて困難とされているようです。政府や業界団体などが他品目からの転換支援や機械化技術開発を進めていますが、伝統製法の維持・品質確保との両立が喫緊の課題となっているようです。
🍵 日本で有名な産地
日本国内の主要な抹茶産地は以下の5か所が知られています:
京都府・宇治市:抹茶発祥の地とも言われ、栽培面積・品質ともに日本トップクラス。皇室献上にも用いられた歴史を持つ。
愛知県・西尾市:全国生産量の約20%を占める抹茶の一大生産地。1271年に実相寺で始まった歴史を背景に、温暖な気候と矢作川の霧が良質な茶葉を育む。
福岡県・八女市:山間部の霧が品質向上に寄与し、甘みと旨味の強い抹茶を生産。国内外の品評会でも高い評価を得ている。
鹿児島県:2021年に碾茶生産量で京都府を抜き、国内一の生産量を記録。オーガニック栽培を積極的に導入し、加工用抹茶需要に対応。
静岡県:茶どころとして全国的に有名で、抹茶はもちろん煎茶や玉露も幅広く生産。温暖な気候と豊かな水資源が特徴。
近年では、鹿児島県や静岡県などで加工用抹茶需要の拡大に伴い、新規参入する茶農家・製茶問屋も増加しています。特に鹿児島では、オーガニックや有機JAS認証取得を進める動きが強く、国内外から注目を集めています。
参照元:滴滴香「抹茶粉的五大產地介紹」
🔗 抹茶のサプライチェーンを担う中間業者
日本茶(抹茶)サプライチェーンは大きく以下のフェーズで構成されます:
生産者(茶農家):覆下栽培や手摘みなどを行い、碾茶を生産。
茶問屋(仲卸業者):複数の茶農家から茶葉を仕入れ、製粉・ブレンド・品質検査を行う。大手問屋は自園を持つケースも多く、卸売・加工機能を併せ持つ。
製茶問屋・卸売業者:碾茶を仕入れ、石臼挽きや工場製粉を手掛ける。一定量の在庫を保持し、安定供給を図る。
輸出業者・商社:海外の需要動向に合わせて抹茶商品を企画・輸出。現地ニーズに応じた製品仕様や認証(USDA/NOP、HALALなど)を取得し、販路を拡大。
海外卸売・小売:現地でカフェや専門店、ECサイトを通じて消費者に届ける。イギリスやアメリカのカフェでは抹茶ラテが定番メニューとして広まっている。
具体的には、京都の老舗問屋「多田製茶」や「北川半兵衛」などが生産から輸出まで一貫したサプライチェーンを構築し、海外展開を強化しています。また、静岡県の「カクニ茶藤」はオーガニック認証を積極的に取得し、輸出比率の約8割を抹茶が占めるほど、海外ニーズに特化した事業展開を行っています。
参照元:農林水産省「茶の流通合理化に関する調査委託事業報告書」
参照元:releafrecord「「茶問屋」の役割とは?」
🌏 抹茶が世界的に人気になったきっかけ
抹茶が世界的に注目されるようになった背景には、以下の要因が挙げられます。
健康志向の高まり:抹茶にはカテキンやテアニン、ビタミンCなど抗酸化成分が豊富に含まれており、スーパーフードとして評価されるようになりました。
カフェ文化への浸透:2010年代後半以降、アメリカやヨーロッパを中心に抹茶ラテや抹茶スムージーがカフェメニューとして定着。特にスターバックスやローカルカフェが抹茶ドリンクを提供し、若年層を中心にファン層が拡大しました。
和食・日本文化ブーム:SNSやYouTubeを通じて茶道の映像が拡散され、抹茶に対する興味が高まりました。2020年の東京オリンピック時には、海外メディアでも抹茶が「日本らしさ」の象徴として紹介され、認知度がさらに上昇しました。
海外展開を強化する企業の取り組み:静岡県の「カクニ茶藤」や京都の「北川半兵衛」などは、輸出重点国向けに製品を企画し、オーガニック認証やHALAL認証を取得。市場調査を踏まえた商品開発が功を奏し、北米・欧州の小売・カフェチェーンへの導入が進みました。
食品加工用需要の拡大:製菓業界や製粉メーカーが抹茶を菓子やアイス、ベーカリー製品に活用するケースが増加。特にアメリカやイギリスでは、抹茶味のスナックや製菓カテゴリが急成長しており、抹茶原料としての需要も拡大しています。
これらの要因が相乗的に作用し、抹茶は単なる日本の伝統茶からグローバル市場のトレンド商品へと変貌を遂げました。
参照元:中央通信社「日本京都宇治抹茶掀爆買潮店家祭出限購措施」
参照元:foobal「海外で大ブーム!抹茶の人気の理由や世界での楽しまれ方とは?」
🔗 抹茶の中間業者(分類別)の一覧
生産者(茶農家):
茶問屋(仲卸業者):
製茶問屋・卸売業者:
輸出業者・商社:
海外卸売・小売:
Teavana
アメリカ・スターバックス傘下のティーブランド。日本国内の抹茶を仕入れ、北米各地の店舗やオンラインで展開。Ippodo Tea USA
京都・一保堂の米国法人。抹茶リーフや抹茶パウダーを卸売および小売し、高級抹茶ブランドとして定着。Matcha.com
米国発の抹茶専門オンラインショップ。日本各地の抹茶を厳選し、世界中の消費者に直接販売。The Matcha Reserve
オンライン中心に抹茶製品を展開する米国企業。オーガニック抹茶やフレーバー抹茶を卸売・小売で扱う。Yunomi
北米向けの日本茶専門ECプラットフォーム。複数の日本茶メーカーから抹茶製品を仕入れ、会員向けに直送。
参照資料
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