東京マラソンへの道【育児、そしてメルボルンで復活編】| Day 000/365
自分は何のために走るのか
1994年12月、ホノルルの海風を受けながら初めてフルマラソンを走った。
当時は「練習なんていらない」と思っていた──若さと勢いだけでスタートラインに立った。
ゴールした瞬間、心の中でつぶやいた。
「もう二度と、マラソンなんて走らない」
ゴールしてからホテルに帰ることなんてまったく頭になかった。
翌朝、ベッドから起き上がるのに5分かかった。
階段は手すりなしでは降りられず、
太ももは悲鳴を上げていた。
若さと勢いだけで走った42.195km。
誇らしさよりも、痛みと後悔が残った。
それでも、時が経つにつれて、あの痛みは輪郭を失い、
代わりに残ったのは、走りきったという事実だけだった。
その後、10年以上ほとんど運動をしない時期が続いた。
再び走り始めたのは、ただのダイエットのため。
けれど、走るたびに思い出す。
あのホノルルの朝焼けと、鼓動と、前だけを見ていた自分を。
いつしかダイエットのために走るのではなく、
走るために必要な減量をするようになった。
2020年からは note に記録を綴るようになり、
走ることと書くことが、静かに重なっていった。
そして 2025年7月。
娘が生まれた日、時間の流れがまた変わった。
それは、靴紐を結ぶ手を止めて、
走る意味を、もう一度問い直す機会となった。
「自分は何のために走るのか」
…結局、いくら考えても答えは見つかりません。
だからこそ、未来を描き直すために新しい365日を始めます。
一歩ずつ、静かに、確かに。
走ること、そしてそれを綴ること。
走る意味を問い直す日々は、育児と向き合う日々へと重なり、
そして今、再び走り出す準備を始めています。
それは、過去と未来をつなぐ静かな作業なのかもしれない。
この note では、そんな365日を綴っていこうと思っています。
同じように走っている人も、育児と向き合っている人も、
どこかでつながることができたら嬉しいです。
そんな思いを込めて、今日から新しい365日を始めます。
育児とメルボルンで「復活」を目指す365日
じつは東京マラソン2025の次のレースとして2025年のメルボルンマラソンにエントリーしていましたが、こどもを授かって2025年7月に娘が生まれてくる予定になったのでメルボルンマラソンへの出場は見送ることにし、今年度のマラソンのエントリーもすべて見送ることにしました。
これはわりと正しい判断だったようで、妻が帝王切開だったこともあって、退院してからしばらくは、育児と3食のごはんの用意をすべてひとりで担当することになり、育児のリズムが整ってくるまで、走る時間どころか、noteで記事を書く時間を確保するのも難しい時期が続いてきました(さすがにもう慣れたけど)。
それでも、もうすぐ娘が生後100日(「百日祝い(お食い初め)」)を迎えるにあたって家族で記念写真を撮っておこうという話が出て、3月以降まったくと言っていいほど走ってこなかった私は体重が絶賛急上昇中で、こんな姿を何十年も写真に残して晒すのは絶対にイヤなので(笑)、ここのところ週に何日か軽く走ることはなんとか再開。
今週になってメルボルンマラソンの大会事務局からレース当時の案内がメールでガンガン届くようになり「メルボルンは走りたかったなぁ…」と密かに心の中で思っていたら、なんと妻の方から
「来年、娘を連れてメルボルンに行こうよ」
と言ってくれて、その言葉が、再始動を考えるきっかけとなりました。
実際に、育児のお手本にしているジーナ式の教科書を見ても「旅行のための調整法」「時差ぼけの解消法」「長距離便で旅行した場合のスケジュール」といった内容がタイムスケジュールとしてかなり細かく掲載されていて、0歳児でも12時間程度のフライトなら普通にこなせそうな感じ(本当に娘にもできるのかどうかはこれから徐々に検証していく予定)。
また、ちょうど新しいランニング用パワーメーター STRYD 5.0 (新モデル)が発表されて予約注文が始まりました。値段がめちゃ高くなっちゃってるけど、パワーゾーンの精度が上がり、フォーム分析も進化しているらしい。これなら、育児の合間でも(それほど時間をかけずに)効率よくトレーニングできるかもしれないなぁ…
…ということで、
ハーフの自己ベストは 1:27:35(東京レガシーハーフマラソン2022)なので、海外遠征までして出場するレースでの目標を掲げるとすると、
まずは、サブ3相当の1:25:00カットを目指す。
できれば、メルボルンの年代別優勝ラインである1:23:00カット。
そして、もしこの365日がうまく積み重なるようだったら───
これまで目指したこともない未知の領域、1:20:00カット に挑んでみたい。
いずれにしても
「本気でがんばれば もしかしたら なんとかなるかも」
みたいなラインをその時々の走力に合わせて設定し、レース当日にスタートラインに立つまで、できることを少しずつ積み重ねていこうと思います。
