私は彼氏ではありません
重い。愛が重いぞ。
4月から応援に入ってる部署、この間はめちゃくちゃ平和。
いや、平和って言っても医療現場なので普通に忙しいんですけど。
それでも、いつもより3時間以上も早く仕事が終わった。
3時間ってすごい。
もう別世界。
初である。
「え?まだ外明るいんだけど?」
みたいなテンション。
ちょっとご機嫌で仕事してたら、スタッフの子がしょぼんとしながらやってきた。
話を聞くと、どうやら言い方がかなりキツい人がいるらしい。
「自分が仕事できないのは分かってるんです」
「でも、否定され続けると気持ちがぺしゃんこになります」
って。
うーん、分かる。
分かるよ、なるよね、それ。
ただ正直に言うと、私は外科病棟育ちなので、
わりと“戦場”みたいな環境で育ってきた。
ナースステーションに緊張感が漂い、
先輩の足音で空気が変わり、
カルテ置く音すら
「機嫌悪い!?」
ってなる時代。
あとこれは本当に申し訳ないんですけど、
20代の頃の私は、たぶん今よりだいぶ怖いし厳しかった。
今仲良くしてくれてる人たちも、
当時の私を見たら
「話しかけるのやめとこ」
ってなってた可能性ある。
全然ある。
なので、多少厳しい人がいるのは仕方ないよなーと思う部分もある。
必要だったりもあるし。
でも。
もう時代が違う。
あと、
“人を潰す厳しさ”と
“育てる厳しさ”は違うんだよな。
これ、年数重ねてやっと分かった。
怖がらせると、人って動けなくなるし。
動けなくなると、確認できなくなる。
報告できなくなる。
結果、事故に近づく。
だから今って、
「優しくする」が、
ただの性格の話じゃなくて安全管理だったりもする。
そんなことを思っていたら、その子が急に。
「先輩が毎日いてくれないと嫌です」
って言った。
いや重い重い重い。
「全然勤務かぶらない」
「先輩いないと働けない」
待って。
私は彼氏なのかな?
で、ちょっと笑いながら
「大丈夫だよ。私いなくても働けるようになるから」
って言ったら、
「嫌です。いてください」
って秒速で返された。
重い。
愛が重い。
思わぬモテ期が到来中。
